生物学

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木には「筋肉」があった——傾いた幹を起こし、行きすぎたら引き戻す「あて材」の働き

台風で傾いた木が、何年かするとまた空に向かって真っすぐ伸びている。斜面に生えた木が、根元でぐいと曲がって上を向いている。木には、崩れた姿勢を自分で立て直す力があります。ではその力は、幹のどこから出ているのか。フランスの国立農業・食料・環境研...
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実験室の炎は雑菌を追い払わない、むしろ呼び込んでいた可能性がある

微生物を扱う実験室には、ずっと言い伝えられてきた作法があります。作業台の上でブンゼンバーナーに火をつけておくと、炎が上昇気流を作って空気中の雑菌を吹き上げ、手元の周りが清潔に保たれる、というものです。教科書にも載っていますし、大学の実習で最...
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核酸を見ずにDNAを作る酵素——鋳型はタンパク質自身だった

DNAを作るには、元になる鋳型(いがた)が要る——というのが、生物学の出発点にある考え方です。DNAを写してDNAを作り、DNAを写してRNAを作る。ウイルスの一部が使う「逆転写」でも、RNAという鋳型は必ず使います。何を写すかは違っても、...
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猫のおしっこは「においの名刺」だった——岩手大学が突き止めた個体識別の仕組み

猫が電柱や壁におしっこをかける「マーキング」。あれは縄張りの主張だと昔から言われてきましたが、では猫のほうは、他の猫が残したにおいから何を読み取っているのでしょうか。その答えの一端を、岩手大学を中心とする国際共同研究グループが突き止めました...
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コウモリはなぜウイルスで死なないのか——抗体をつくる仕組みが「二重」だった

エボラやコロナのように、人がかかれば重い病気になるウイルスを体内に持ちながら、コウモリ自身はほとんど症状を出さない。この長年の謎について、抗体をつくるための遺伝子のかたまりが「二組」ある種がいた、という報告が出ました。哺乳類でこの構成が見つ...
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イソギンチャクは、ヒトとは逆のやり方でウイルスと戦っていた

ウイルスに攻め込まれたとき、動物は免疫を「オン」にして応戦する——そう考えられてきました。ところが、ある小さなイソギンチャクは逆をやっていました。免疫を抑え込む側のタンパク質を持っていて、しかもそれを取り上げると、ウイルスにまるで対抗できな...
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ハチの母親は「におい」で、娘が家を出るか残るかを決めていた

母バチが出すにおいの強さが、娘バチの進路を左右していた——パナマの森にすむ小さなハチで、巣に残って母を手伝うか、出ていって自分の巣を持つかという娘の選択に、母親のフェロモンが効いていることが分かりました。しかもそのにおいは、体のつくりの都合...
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ハダカデバネズミの女王は「におい」でライバルの繁殖を止めていた

女王が出す、たった一種類のにおい。それだけで、群れのほかのメスは子を産めなくなる——地下に社会をつくる哺乳類ハダカデバネズミをめぐる「なぜ女王だけが繁殖するのか」という長年の謎に、一つの答えが見つかりました。ベルリンのマックス・デルブリュッ...