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ハエのオスの神経系166,700個を全部つないだら、メスとの違いは5%の細胞に集まっていた

キイロショウジョウバエのオス1匹分の中枢神経系——脳と、その下に続く腹側神経索(ふくそくしんけいさく)——に含まれる神経細胞166,700個を、1個も飛ばさずに配線図にした、という報告が出ました。細胞どうしのつなぎ目(シナプス)も数百万個ぶ...
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骨董市で50ポンドの「キツネの頭」が、絶滅したフクロオオカミだった理由

イングランド南西部の骨董市に、目玉のおもちゃを付けたキツネの頭の剥製が出ていました。値段は50ポンド。買った人も、額のふくれた変な顔がおもしろかったから、という程度の動機だったそうです。その剥製が今年8月、ブリストルの競売で6万2,600ポ...
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アドリア海に放たれた十数万匹の稚ダコが、駆除以外に担っているもの

この夏、イタリアのアドリア海に、生まれて数日の稚ダコが十数万匹放たれました。狙いは駆除です。北米から来たブルークラブ(学名 Callinectes sapidus)がこの海で爆発的に増え、アサリやムール貝の養殖を壊しているため、その天敵であ...
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脳を縮ませながら、鼻先だけを大きくしていた北海道のトガリネズミ

北海道大学植物園の標本館に、オオアシトガリネズミの頭骨が136個体分しまわれています。1948年から1988年にかけて、北海道の苫小牧市で集められたものです。北海道大学と東洋大学の研究グループがこの標本を採集月ごとに並べ直して計測したところ...
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塩を締め出さずに植物を強くする——塩害農地で見つかった土壌細菌の意外な働き

塩がたまって作物がまともに育たなくなった畑を、土の中の細菌がよみがえらせるかもしれない——そんな研究が2026年6月、学術誌Science Advancesに掲載されました。中国のYanfen Zheng博士が率い、イギリスのイースト・アン...
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海の底にもきのこの仲間がいた——北極のフィヨルドで炭素をため込む菌類

きのこやカビの仲間——菌類(きんるい)というと、森の落ち葉や朽ち木のそばにいる、陸の生き物を思い浮かべます。ところが、北極の海の底に積もった泥の中で、菌類が炭素を閉じ込める重要な働き手になっている。そんな研究結果を、ドイツ・ミュンヘン大学(...
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タコの賢さの正体は、細胞の中の「切れ目」かもしれない

ハーバード大学の研究チームが、タコの細胞の中に、ほかのどんな動物にも見つかっていない構造を見つけました。しかもきっかけは、大学院生が「実験に失敗した」と思った一件です。5年かけて追いかけた結果は、2026年7月29日に Current Bi...
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サルは「ペット」を飼うのか——88種の霊長類が、127種の動物と親しくしていた

上海動物園のテナガザルの飼育場に、一匹のネズミが迷い込みました。ふつうなら、追い払われるか、食べられるかのどちらかです。ところがメスのテナガザルはネズミをそっとすくい上げ、手のひらに乗せて、やさしくなでていました。その場に居合わせたオックス...
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70km先まで届くクジラの音、何のためかは誰も知らない

オスのマッコウクジラだけが出す、謎の音があります。低くて金属的で、規則正しい。研究者はその響きを「牢屋の扉が閉まる音のようだ」と表現しています。この音の存在は1980年代から知られていましたが、実際のところどれほど大きく、どこまで届くのかを...
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デニソワ人のDNAが、いまも私たちの免疫を形づくっている

数万年前に絶滅した人類「デニソワ人」から受け継いだDNAが、いまも一部の人々の体の中で働き続けている——そんな研究結果を、米イェール大学のチームが2026年6月、科学誌サイエンスに発表しました。舞台は南太平洋。パプアニューギニアやソロモン諸...
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紹興酒の瓶の中で2か月——沖縄で見つかったカニの胃袋が語った漂流生活

2022年7月15日、沖縄・瀬底島(せそこじま)の沖合およそ500メートル。稚魚の調査をしていた研究チームのボートの近くに、紹興酒のプラスチック瓶がぷかぷかと浮かんでいました。拾い上げて中をのぞくと、生きたカニが1匹入っていました。ワタリガ...
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船が近づくとマッコウクジラは話し方を変える——声だけで船の存在を当てられた

カリブ海のドミニカ島沖で、マッコウクジラの声を4年ぶん録りためた研究チームが、その音を船の運航記録と突き合わせました。すると、近くに船がいた時間帯とそうでない時間帯とで、クジラの「話し方」がはっきり違っていたのです。論文は生態学と情報科学を...
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博物館の骨格標本を掃除する、体長5センチの新しい「職人」

博物館に並ぶ動物の骨格標本は、どれも骨だけがきれいに残っている。見慣れた光景だが、あそこまでの状態にするには、誰かがどこかで肉を落としている。そして多くの博物館で、その仕事を実際に引き受けているのは人ではなく虫だ。カツオブシムシの仲間である...
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地中海の「幽霊」ホホジロザメ、160年の記録がつないでいたもの

2023年4月20日、スペイン東岸の沖で操業していた漁師の網に、全長2メートルほどのサメがかかった。持ち帰って組織のDNAを調べたところ、種はホホジロザメ(Carcharodon carcharias)。しかも、まだ成熟していない若い個体だ...
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放された金魚が湖を濁らせる——32個の人工池で確かめられたこと

飼えなくなった金魚を近くの池に放す。悪意のない行為だし、殺してしまうよりましだという理屈も立つ。ただ、その一匹が池の水を濁らせ、底の小さな生き物を減らし、もとからいた魚を痩せさせる——それを実験で確かめた研究が、アメリカのトレド大学とミズー...
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防風林のそばでヒバリが7割減。「木を植えれば生きものが増える」とは限らない

農地に木を植えれば、生きものは増える。農業と生物多様性の話では、長いことそう考えられてきました。ヨーロッパの生け垣(ヘッジロー)が鳥を支えているという研究がいくつもあり、各国の農業環境政策も「樹林帯を残す、植える」方向を後押ししてきたからで...
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ピューマが通うようになった保護区で、生きものの動き方が一斉に変わった

サンフランシスコから南へ70kmほどの丘陵地に、483ヘクタールほどの小さな自然保護区があります。ここに2015年ごろから、ピューマが顔を出すようになりました。住みついたのではなく、あくまで立ち寄るだけです。それでも、シカが保護区を使わなく...
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足元に11京キロメートル 地下の菌類ネットワークが初めて世界地図になった

土をスプーン1杯すくうと、その中に最大で10メートルぶんの菌糸(きんし)が入っている——足元に広がる菌類のネットワークを、世界地図の形で示した研究が『Science』に発表されました。この規模と細かさで描かれたのは初めてです。地球の表土(ひ...
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湖のナマズに広がる「うつるがん」——魚では初めての報告

アメリカとカナダの国境にまたがる湖で、ナマズの一種にできた黒い腫瘍が、魚から魚へ乗り移っていることがわかりました。がん細胞そのものが感染するという、魚では初めての報告です。先に書いておくと、これは人にうつる話ではありません。ただ、この結論は...
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国立公園でいちばん人とぶつかる動物は、クマではなくシカだった

カナダの国立公園で「動物が人に攻撃的にふるまった」として記録された事例を14年分集計すると、その6割強を占めていたのはクマではなく、エルクだった。イギリスのヨーク大学の研究チームが、パークス・カナダ(カナダ政府の国立公園管理機関)が公開して...
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餌の前にハグ。チンパンジーとボノボが争いを未然に防ぐしくみ

けんかのあとに仲直りするのではなく、けんかが起きる前に抱き合っておく。チンパンジーとボノボは、餌が出てくる直前の数分間にハグやキスをかわしていて、そうした接触を多くしていた個体ほど、そのあと争わずに並んで食べていた——そんな研究が報告されま...
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深さ613メートルの穴の底で、木は暗さに適応しすぎた

中国南西部の石灰岩地帯には、地面にぽっかりと口を開けた巨大な穴が点在しています。切り立った崖に囲まれた穴の底には、外の暑さや乾燥から守られた湿った森があり、地上から姿を消した珍しい植物がそこだけで生き延びていることがあります。長らく「自然の...
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5000年前、人はタネの大きなアボカドを担いで北へ歩いた

スーパーに並ぶアボカドは、ほとんどが同じ木のコピーです。ハスという一品種の枝を別の木に接ぎ木して増やしているので、遺伝的にはほぼ同一。日本で買っても海外で買っても、中身は同じ一本の木の分身だと言っていい状態になっています。いっぽうで中米の低...
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海のゴカイのアゴは「金属みたいに」硬かった——新素材のカテゴリ「バイオ金属」

海にすむゴカイの仲間のアゴが、タンパク質と金属イオンを組み合わせた素材でできていて、しかも一部が「金属そっくり」に振る舞う——。そんな研究が発表されました。研究チームは、この手の素材を 「バイオ金属(bio-metals)」 という新しいカ...
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コアラのDNAが語る「10万年前の大激減」——人類が来るより前に数は崩れていた

コアラの数が大きく落ち込んだのは、約10万年前——人類がオーストラリアにたどり着くよりずっと前のことだった。オーストラリアと米国の研究チームが、457頭ぶんのコアラのゲノム(遺伝情報のまとまり)を解析して、そう報告した。減少のきっかけは人で...
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サルも「不気味の谷」を感じていた——アカゲザルが半端にリアルな“体”を避ける

リアルすぎて逆に気持ち悪い——ロボットやCGの顔にそんな「ゾワッ」を感じたことはないでしょうか。これは「不気味の谷(うすきみのたに)」と呼ばれる、長く知られた現象です。そしてこの感覚、どうやら人間だけのものではないらしい。アカゲザルも、中途...
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オレンジ色の口もとをした新種のサル、コンゴの森で見つかる

コンゴの熱帯雨林の奥で、口のまわりだけがオレンジ色に染まった黒いサルが、新しい種として記載されました。学名は Colobus congoensis、現地の言葉では「リクウェリ(likweli)」と呼ばれています。アフリカで新種のサルが見つか...