科学・宇宙

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ロケットの爆発音が1,684km先まで届いていた——聞こえない音で測る事故の規模

2026年5月29日の夜、フロリダ州ケープカナベラルで、ブルーオリジンの大型ロケット「ニューグレン」の1段目が爆発しました。打ち上げ前にエンジンを地上で噴かす静的燃焼試験の最中の事故で、けが人は出ていません。ただ、その爆発の「音」は、フロリ...
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300万本のスペクトルを無料公開、老舗天文調査SDSSが空をひと回りした

スローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)が、20回目のデータ公開「DR20」を出しました。星と銀河のスペクトル300万本以上、ブラックホールから星雲のガスまでを収めたカタログ18種、それを眺めるためのブラウザ用ツールまで、ひとまとめで...
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土星の南極に「十角形」が見つかった——出発点はアマチュア天文家の写真

土星の南極のまわりに、十角形の巨大な波模様が見つかりました。スペイン・バスク大学のアグスティン・サンチェス=ラベガ氏らの研究チームが、2026年9月に科学誌Science Advancesで報告したものです。土星といえば、北極を取り囲む六角...
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暗黒物質かもしれない一度きりの閃光——地下実験LZが報告した「消せない外れ値」

暗黒物質(ダークマター)を探して数十年、世界中の実験がずっと空振りを続けてきました。そんな中、米サウスダコタ州の地下1,500メートルにある実験施設「LUX-ZEPLIN(LZ)」のチームが、2026年9月1日、日本で開かれた国際会議で気に...
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「みお」いよいよ水星へ ベピコロンボが8年の旅を終えて到着シーケンス開始

2018年10月に打ち上げられた日欧共同の水星探査機ベピコロンボが、2026年9月3日の夜、水星への「到着フェーズ」に入ります。日本時間21時00分、これまで2機の探査機を運んできた電気推進モジュール(MTM)を切り離す予定です。打ち上げか...
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バッテリーが死んでも蘇り続けた衛星編隊、26年目の計画的な幕引き

2026年9月2日の朝6時30分(世界時では9月1日21時30分31秒)——欧州宇宙機関(ESA)が最終予測として示したこの時刻に、衛星「Tango(タンゴ)」がニュージーランド北方の南太平洋上空で大気圏に突入しました。予測の誤差はわずか±...
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救出は失敗、それでも観測は再開――NASAの衛星スウィフト、最後の数か月

2026年8月26日、NASAのガンマ線バースト観測衛星「ニール・ゲーレルス・スウィフト天文台」(以下スウィフト)が、搭載する3つの観測装置のうち2つ——X線望遠鏡(XRT)と紫外線・可視光望遠鏡(UVOT)——を再起動し、宇宙の観測に戻り...
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2025年11月の太陽嵐で、全米のGPSが最大10メートル狂っていた

2025年11月、太陽で大きな爆発が立て続けに起き、吹き飛ばされたガスの塊が地球に届きました。このとき世界各地で、ふだんは見えない低い緯度までオーロラが広がり、夜空の写真がニュースやSNSをにぎわせたのを覚えている方もいると思います。ところ...
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火星の月フォボスは、なぜ西から昇って東に沈むのか

火星の空でも「日食」は起きます。2026年8月12日、NASAの火星探査車パーサヴィアランスが、火星の月フォボスが太陽の前を横切っていく瞬間を撮影しました。撮ったのはマストに載った主力カメラ「Mastcam-Z」。私たちが日食のときに使う日...
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火星の砂ぼこりは有毒、それでも専門家が「対処できる」と言う理由

火星に人を送るとなると、放射線、寒さ、閉鎖環境でのメンタル——課題はいくつも挙がりますが、その一覧に「砂ぼこり」が正式に加わりつつあります。NASAは2026年に入ってから、「火星ダスト限度作業部会(Martian Dust Limit W...
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シャンデリア星団に刻まれた、ほぼ同時の「2回の星形成」

2026年6月、ハッブル宇宙望遠鏡の運用チーム(ESA/Hubble・NASA)が、球状星団 NGC 6723 の画像を公開しました。いて座の方向、地球から約2万7000光年の距離にある天体で、数万から数百万個の星が重力でひとかたまりに束ね...
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46億年前の磁場が、南極の隕石に残っていた——太陽が生まれる現場の記録

南極で拾われた一つの隕石のなかに、46億年前の磁場の記録が残っていた——そんな研究結果を、MIT(マサチューセッツ工科大学)のチームが発表しました。調べたのは、隕石に含まれるミリ以下のちりの粒。太陽系で知られているかぎり、もっとも古い物質で...
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打ち上げ成功はゴールではない——ローマン宇宙望遠鏡が天文学に持ち込む「多すぎるデータ」という問題

2026年8月30日、NASAの新しい旗艦宇宙望遠鏡「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」が打ち上げられました。日本時間では8月30日(日)の夜8時26分。場所はフロリダのケネディ宇宙センター39A発射台、ロケットはスペースXの大型ロケ...
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落下までの数か月を使い切る――観測を再開したスウィフトと、それでも近づく救出機LINK

NASAの宇宙望遠鏡「ニール・ゲーレルス・スウィフト観測衛星」(以下スウィフト)が、2026年8月26日に観測を再開しました。半年ほど止めていた2つの望遠鏡の電源を入れ直し、最初に撮ったのはカシオペヤ座にある「ティコの超新星残骸」のX線画像...
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銀河の重さを測る「ものさし」は宇宙共通ではなかった――ガイアの星団110個が示したこと

遠くの銀河がどれくらい重いか。天文学者はそれを、星の光の量から逆算して求めています。その逆算に使う「ものさし」が、宇宙のどこでも同じだとは限らない――そう示す研究が、米ミズーリ大学のチームから出ました。欧州宇宙機関(ESA)のガイア衛星が測...
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太陽系のオールトの雲に、よその星系の天体が数万個まぎれているかもしれない

太陽系の外れにある「オールトの雲」に、よその星系で生まれた小天体が数万個まぎれ込んでいるかもしれない。フランス・ボルドー天体物理学研究所のショーン・レイモンド氏らが、2026年8月24日付で天文学誌「Astronomy & Astrophy...
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ダークフォトンは初期宇宙を温めていなかった——15年間の前提が崩れ、暗黒物質の探索範囲が広がる

暗黒物質の候補のひとつ「ダークフォトン」について、これまで「この範囲にはいない」とされてきた条件の多くが、実は成り立っていなかった——そんな論文が2026年8月13日、物理学の専門誌Physical Review Lettersに掲載されま...
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ダイヤモンドを融かして分かった、20年ずれていたのは理論ではなく実験だった

ダイヤモンドは地球上で最も硬い天然の鉱物として知られているが、条件しだいで液体にもなる。米ローレンス・リバモア国立研究所(LLNL)のチームが、ごく小さなダイヤモンドの試料に強力なレーザーを撃ち込み、地球の中心の3倍を超える圧力と、太陽の表...
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NASAの望遠鏡が落ちてくる――民間救出ミッション失敗の舞台裏

NASAの宇宙望遠鏡「ニール・ゲーレルス・スウィフト観測衛星」(以下スウィフト)が、早ければ2026年10月にも地球の大気圏に落ちてくる見通しになりました。落下を防ぐために民間企業が救出用のロボット宇宙機を打ち上げていたのですが、機体のトラ...
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ダイソン球の候補が2つ消えた——正体は、真後ろにあった別の銀河だった

宇宙のどこかに、恒星をまるごと覆ってエネルギーを使い尽くす文明がいるかもしれない——そんな「ダイソン球」の有力候補とされていた星2つを、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)で詳しく調べた結果が報告されました。スウェーデン・ウプサラ大学...
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「何もない空間」は震えていた——真空の量子ゆらぎを初めて直接撮影か

「何もない空間」を写真に撮る——言葉だけ聞くと冗談のようだが、これを大真面目にやってのけたという報告が出た。イギリス・ケンブリッジ大学の研究チームが、真空が持つ細かな震え「量子ゆらぎ(真空ゆらぎ)」を直接画像として捉えたと発表したのだ。論文...
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火星の南半球は地下まで熱かった——探査機の「軌道のふらつき」16年分が描いた温度地図

火星の地下から、意外な報告が届きました。2026年8月26日付でNature誌に掲載された論文によると、火星のマントル——地殻と核のあいだに広がる分厚い岩石の層——は、南半球のほうが北半球より200〜400℃も熱いというのです。200〜40...
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熱は「集められる」——光線のように走る熱、室温で初めて観測

熱いコーヒーをテーブルに置くと、熱はまわりへまんべんなく逃げていく。どちらか一方だけに流れたりはしない——それが日常の実感で、物理の教科書でも熱は「高いところから低いところへ、あらゆる方向に広がるもの」として扱われてきた。ところが、カリフォ...
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過去最多17機で太陽の噴出を追跡、初期映像に写っていなかった地球行きのプラズマ

2024年12月19日、木星の衛星エウロパを目指して飛行中だったNASAの探査機エウロパ・クリッパーが、予定外の信号を拾った。打ち上げから約2か月、搭載機器がきちんと動くかを確かめる定期チェックの最中に、まわりの太陽風がいつもより熱く、薄く...
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20年越しの答え合わせ――正体不明の電波信号を出していた連星「J17」

夜空のどこかから、数分から数時間おきに、規則正しく電波が届く場所があります。最初の兆候が見つかったのは2005年。それから20年、この信号を出している天体の正体は分からないままでした。その謎に、ひとつ答えが出ました。シドニー大学の大学院生 ...
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宇宙飛行士はなぜ便秘になるのか——腸内細菌が、たんぱく質を食べ始めていた

宇宙飛行士が宇宙で便秘に悩まされることは、有人宇宙飛行が始まった頃から知られていました。ところが「なぜそうなるのか」は、実ははっきり確かめられていませんでした。コペンハーゲン大学の研究チームが、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した宇宙飛...
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フォボスの砂には「火星のかけら」も混ざっている? 探査機MMX、10月20日打ち上げへ

火星の衛星から砂を持ち帰る——まだ世界のどの国もやったことのない探査が、いよいよ動き出します。JAXA(宇宙航空研究開発機構)は2026年8月13日、種子島宇宙センターで火星衛星探査計画「MMX(Martian Moons eXplorat...
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火星の衛星デイモスはなぜ「のっぺり」? 一発の衝突で謎が解けるかもしれない

火星の衛星デイモスは、なぜあんなに「のっぺり」しているのか——。長年の謎に、「たった一発の衝突で説明がつく」という答えが出されました。スイス・ベルン大学のSabina Raducan氏らの研究チームが、2026年8月18日付でNature ...
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「月は無菌」が崩れた——人類の着陸予定地は、微生物にも居心地がいい

月面には空気も液体の水もなく、強烈な紫外線と宇宙線が容赦なく降り注ぎます。だから地球の生き物が月に置き去りにされたら、あっという間に死ぬ——長らくそう考えられてきました。ところが、NASAゴダード宇宙飛行センターのチームが計算したところ、月...
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月に開いた18mの穴、黒い筋のほうが「古かった」——NASAが精密画像で読み解いた衝突痕

2026年8月5日、SpaceXのファルコン9ロケットの使用済み上段が月に衝突しました。2025年1月に月着陸機を打ち上げたあと宇宙をさまよっていた、重さ約4.5トン(推定)の金属の筒です。その衝突痕を、NASAの月周回衛星LRO(ルナー・...