科学・生物

科学・生物

アレルゲンを作らない犬が生まれた——ただし消したたんぱく質の役目は分かっていない

犬アレルギーの主な原因となるたんぱく質を作らないビーグルが、2頭生まれています。米ニューヨークのバイオ企業 Kindred Companion Sciences が2026年8月5日、The CRISPR Journal に論文を出して公表...
科学・生物

昆虫はなぜ海にいないのか——有力な「水圧説」が、アフリカの湖の虫で消えた

動物のなかで、種類の数がいちばん多いのは昆虫です。名前が付いているだけで100万種を超え、実際には数百万種、近年の推計では1000万種を大きく超えるとも言われます。陸にも空にも、川にも池にもいる。それなのに、海だけがぽっかり空いています。こ...
科学・生物

ダーウィンが150年前に疑った植物、本当に虫を食べていた

「この植物も虫を食べているのではないか」——1875年、ダーウィンは著書『食虫植物』のなかで、ユキノシタ属の2種についてそう書き残しました。茎のべたつく毛に、小さな虫がびっしりくっついているのを見たからです。ただ、捕まえた虫を消化して、その...
科学・生物

マリアナ沖で生まれ、3000キロを食べずに戻る——ニホンウナギの生態

卵から親まで、一生を野外で通して見届けられたことが、まだ一度もない魚がいます。スーパーの蒲焼きコーナーに並んでいる、あのニホンウナギです。産卵している場所が特定されたのは2005年のこと。それでも、親ウナギがそこへどう向かうのか、産卵の瞬間...
科学・生物

ミナミセミクジラの母が体を裏返す理由——75時間のドローン映像が示したもの

体長14メートルの母クジラが、腹を空に向けて水面にぷかぷか浮いている。胸びれは大きく突き上げられ、呼吸をする穴は水の下。ふつうに見れば弱っているか、傷ついているとしか思えない姿勢だ。ところがこの格好は、母親が子どもに乳を飲ませない状態をつく...
科学・生物

同じDNAの仲間を食べる「巨大単細胞」——新種の繊毛虫エウプロテス・ギガトロクス

ふだんは海の中をのんびり泳ぎ、バクテリアをこして食べているだけの小さな単細胞生物。その集団の中から、ときどき2倍以上に膨れ上がった「巨大な個体」が現れて、まわりにいる自分とそっくりな仲間を次々に飲み込みはじめる——。そんな生き物が、新しい種...
科学・生物

仲間で連携してマンボウを砕くシャチ、カリフォルニア湾で初記録

すでに息絶えたマンボウを1頭がくわえて押さえ、もう1頭が全速力で体当たりする。ドンという音とともに、マンボウの体はこなごなに砕けて水中に散っていく——。メキシコのカリフォルニア湾で、シャチがこんな行動をとる様子が2件記録された。狩りの決め手...
科学・生物

動物は「すべての人間」を同じように恐れているわけではなかった

「人間は地球のてっぺんに立つ超・捕食者だ」とよく言われます。銃やわな、漁で、ほかのどんな肉食動物もかなわない規模で狩ってきたからです。では、野生動物は人間をひとくくりに怖がっているのか——。30年ぶんの研究を集めて調べ直したところ、答えは「...
科学・生物

ザトウムシは毒を持たない。それでも自分より大きなカエルを食べていた

細い脚をゆらゆらと動かす、あの地味な虫。日本ではザトウムシと呼ばれ、英語では「daddy longlegs」や「harvestmen」と呼ばれる生き物です。落ち葉の上をのんびり歩いている姿からは、とても捕食者には見えません。ところが南米の熱...
科学・生物

ハチは死なない。でも卵が減る——スルホキサフロルが変えていた遺伝子の働き

ハチを殺さない程度の量でも、その先の世代は減っていた——ジョージア工科大学の研究チームが、新世代の殺虫剤スルホキサフロルをマルハナバチに与える実験を行い、影響がいちばん強く出た場所を突き止めました。脳ではなく、卵巣でした。ネオニコチノイドの...
科学・生物

ゴブリンザメ、深海で泳ぐ姿がついに撮影された——6年間アーカイブに埋もれていた1匹

標本ならある。死骸も、たまに港に揚がる。けれど、生きて泳いでいる姿だけは誰も見たことがない——ミツクリザメは長いあいだ、そういう魚でした。正確に言えば、生きた個体の映像はいくつか存在します。ただしそれは、釣り針や網にかかって海面まで引き上げ...
科学・生物

マルハナバチは、ミツバチの最大7倍も有害金属をためこむ

同じ庭で、同じ花を回っている。それでもマルハナバチは、すぐ隣にいるミツバチより最大7倍も多くの有害金属を体に取り込んでいた——ケンブリッジ大学が、そんな差を見つけました。しかも汚染がひどい工業地帯の話ではなく、土の金属汚染が少ないとされる田...