アルテミス計画

テクノロジー・エネルギー

燃えて削れていく耐熱シールドの中を、X線CTとAIで「途中まで」見られるようになった

宇宙船が大気圏に突入するとき、機体を守る耐熱シールドの表面は、わざと燃えて削れていきます。設計に本当に必要なのは「削れていく途中で中で何が起きているか」ですが、これまでは試験の前と後の姿しか見られませんでした。放射光のX線CTとAIを組み合...
宇宙・天文

月の南極では太陽が低い。だから太陽電池を高さ20mまで立てる

月の南極では、太陽が地平線のすぐ上を回ります。沈まない代わりに、高く昇りません。この光の当たり方は、太陽電池にとって厄介です。地面に寝かせたパネルには、ほとんど横から光が来るので、受けられる量が小さくなります。地球で太陽電池を傾けて南に向け...
科学・宇宙

スターシップ、14回目でついに軌道へ——エンジン1基を失いながら26基の衛星を放出

2026年9月28日、SpaceXのスターシップが初めて地球を回る軌道に入りました。テキサス州南端の発射場スターベースから上がった14回目の飛行試験で、途中でエンジンが止まるトラブルを抱えたまま、それでも軌道に届き、新型のスターリンク衛星2...
科学・宇宙

「月は無菌」が崩れた——人類の着陸予定地は、微生物にも居心地がいい

月面には空気も液体の水もなく、強烈な紫外線と宇宙線が容赦なく降り注ぎます。だから地球の生き物が月に置き去りにされたら、あっという間に死ぬ——長らくそう考えられてきました。ところが、NASAゴダード宇宙飛行センターのチームが計算したところ、月...
科学・宇宙

アルテミスIII、月着陸の「リハーサル」を2027年に地球軌道で実施へ

NASAが、有人月面着陸の「予行演習」を2027年に行うと発表しました。ミッション名はアルテミスIII。宇宙飛行士がオリオン宇宙船で地球のすぐ上の軌道へ上がり、別々に打ち上げられた2機の月着陸船——SpaceXのスターシップとブルーオリジン...
科学・宇宙

アルテミスII、有人で月をフライバイ――半世紀ぶりに人類が月へ

2026年4月、4人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船が、月を回って地球へ帰ってきました。NASAのアルテミスIIです。人が月まで飛んだのは、1972年のアポロ17号以来、半世紀ぶりのこと。今回は月に着陸したわけではありませんが、月の裏側をぐるりと...
科学・宇宙

月に降りるたび、生命の起源の手がかりが薄れていく

月の極には、太陽の光が一度も差し込まないクレーターがあります。そこには氷があり、その氷の中には、40億年前に彗星や小惑星が運んできた有機分子がそのまま残っているかもしれない——地球ではプレートの動きと風雨がとっくに消してしまった、生命が生ま...
科学・宇宙

空気と電気だけで肥料をつくる——月の模擬土壌でイネが穂を出すまで

月の土でイネが穂を出した——といっても、舞台は仙台の実験室です。東北大学とJAXAの研究チームが、空気と電気だけで窒素肥料を作る小さな装置を開発し、その肥料水を使って月の土を模した「模擬レゴリス」でイネを育てました。種をまいてから4か月後、...
科学・宇宙

火星や月のサンプルは地球より先に月へ――研究者が提案する隔離施設

火星や月から岩や砂を持ち帰るとき、そのまま地球に降ろすのではなく、いったん月に置いた施設で調べてから運ぶべきだ——。そんな提案が、環境科学の学術誌に載りました。もし持ち帰った試料の中に未知の微生物が混じっていたら、地球の生き物にとって思わぬ...
宇宙・天文

数十億年前の巨大衝突が、月の深部の岩石を表層へ運んだ可能性

月の内部がどんな岩石でできているのかを知りたければ、これまでは深く掘るしかない、と考えられてきました。ところが「大昔の巨大な衝突が、そのマントルの岩石をすでに表面近くまで運び上げているかもしれない」という研究が出てきました。しかも運ばれた先...