北極

地球科学

北極の川はなぜ数十年でできるのか——凍った川底が10倍速く削れる実験

凍っている地面は、凍っていない地面より削れにくい。土の粒と粒のあいだを氷が埋めて固めているのだから、当然そう思える。ところがカナダのサイモンフレーザー大学(SFU)とブリティッシュコロンビア大学(UBC)の研究チームが実験水路で川底を流して...
テクノロジー

60度の氷壁にとまるドローン「Ice Dart」、ヒントはネコの爪だった

崖のように切り立った氷の壁に、小さなドローンが降りて、そのままじっと動かなくなる。滑り落ちもせず、ひっくり返りもしない。カナダ・ケベック州のシェルブルック大学のチームが開発した「Ice Dart(アイス・ダート)」は、傾き58度の氷の斜面に...
環境

イッカクが運んだ観測装置が明かした、グリーンランド東岸フィヨルドの異変

グリーンランド東岸に、スコルズビ湾(Scoresby Sound)という世界最大のフィヨルド系があります。氷河が削った深い入り江が枝分かれしながら、内陸へ300キロ以上も食い込んでいる場所です。この奥で海の中に何が起きているのかを、イッカク...
生物

海の底にもきのこの仲間がいた——北極のフィヨルドで炭素をため込む菌類

きのこやカビの仲間——菌類(きんるい)というと、森の落ち葉や朽ち木のそばにいる、陸の生き物を思い浮かべます。ところが、北極の海の底に積もった泥の中で、菌類が炭素を閉じ込める重要な働き手になっている。そんな研究結果を、ドイツ・ミュンヘン大学(...
動物

イッカクの牙がまっすぐ伸びる理由——外と内で、らせんの向きが逆だった

中世のヨーロッパで、ユニコーンの角として売られていたものがあります。ねじれた模様の入った、長くまっすぐな白い棒。毒を消す力があると信じられ、王侯貴族の宝物庫に収められました。その正体は、北極の海に住むクジラのなかま、イッカクの牙です。この牙...
テクノロジー

海底の通信ケーブルが、鳴いていないクジラの動きを捉えた

北極圏スヴァールバル諸島の沖、海底に埋められた髪の毛ほどの太さのガラス繊維が、水の中を進む巨大な何かを捉えました。シロナガスクジラです。ただし、拾ったのは鳴き声ではありません。体が水を押しのけたときに生まれる、ごく低い周波数の圧力の波でした...
科学・宇宙

北欧の巨大レーダーが、オーロラを「立体で」とらえ始める

北欧の北極圏に、1万本規模のアンテナを敷き詰めた巨大なレーダーが立ち上がりつつあります。ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの3か所に分かれて置かれ、上空の大気とオーロラのふるまいを立体的にとらえることを目指す装置——名前を「EISCAT...