星形成

科学・宇宙

シャンデリア星団に刻まれた、ほぼ同時の「2回の星形成」

2026年6月、ハッブル宇宙望遠鏡の運用チーム(ESA/Hubble・NASA)が、球状星団 NGC 6723 の画像を公開しました。いて座の方向、地球から約2万7000光年の距離にある天体で、数万から数百万個の星が重力でひとかたまりに束ね...
科学・宇宙

銀河の重さを測る「ものさし」は宇宙共通ではなかった――ガイアの星団110個が示したこと

遠くの銀河がどれくらい重いか。天文学者はそれを、星の光の量から逆算して求めています。その逆算に使う「ものさし」が、宇宙のどこでも同じだとは限らない――そう示す研究が、米ミズーリ大学のチームから出ました。欧州宇宙機関(ESA)のガイア衛星が測...
科学・宇宙

弱い磁場が星のジェットを支配していた——ALMAがとらえた巻きつくトロイダル磁場

生まれたばかりの星は、両極から細長いガスの流れを勢いよく噴き出しています。この噴出流に巻きつく磁場を、チリの電波望遠鏡ALMA(アルマ望遠鏡)が数百天文単位というスケールで初めて詳細にとらえた、という報告がありました。研究を率いたのは、米国...
科学・宇宙

アンドロメダ銀河で星の誕生が減速中、しかも近年加速——容疑者はすぐ隣にいた

私たちの天の川銀河のいちばん近くにある大型の銀河、アンドロメダ銀河(M31)で、新しい星が生まれるペースが落ち続けていることが分かった。ハッブル宇宙望遠鏡のデータを使ってワシントン大学などの研究チームが調べたもので、減速は過去5億年にわたっ...
科学・宇宙

ゴッホの絵に見える星形成領域、DECamが撮影

5億7000万画素のカメラで撮った星空は、ゴッホの絵に似ていました。チリのブランコ4メートル望遠鏡に載った暗黒エネルギーカメラ(DECam)が公開した新しい画像のことです。うずを巻く塵の帯、青くにじむガス、点々とちらばる若い星——「星月夜」...
科学・宇宙

初期の銀河は思ったより「整っていた」——星形成最盛期の謎に手がかり

初期の銀河というと、生まれたばかりの星や、ぶつかり合って形も定まらない、ぐちゃぐちゃの姿を思い浮かべる人が多いかもしれません。ところが最近の観測から、宇宙がまだ若かったころの銀河が、思っていたよりずっと「整った」形をしていて、その整った形こ...
宇宙・天文

オリオン星雲を包む「見えない殻」の意外な正体──想像より10倍軽かった

夜空でいちばん有名な天体のひとつ、オリオン星雲。冬の夜に肉眼でもぼんやり見えて、望遠鏡があれば誰もが一度はのぞく定番の星雲です。何百年も前から観測され、あらゆる最新機器で調べつくされてきた——はずでした。ところが、その星雲を包む大事な部分が...
科学・宇宙

JWSTが暴く「隠れた銀河合体」——巨大銀河が早々に星づくりをやめた理由

初期宇宙にある巨大な銀河のなかには、思っていたよりずっと早く星づくりをやめてしまったものがある。長いあいだ理由がわからなかったこの謎に、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が一つの答えを出した。おだやかに見える銀河の姿の奥に、過去の激...
宇宙・天文

巨大銀河が星を作らない謎、犯人はブラックホールの「風」か

宇宙でいちばん重い部類の銀河には、なぜか星が足りない。本来なら盛んに星を生み出せるだけの材料を持っていておかしくないのに、理論の予想より星の量(星の質量)が少ないのです。「大きいのにサボっている」ように見えるこの食い違いの犯人として、中心に...
宇宙・天文

「球状星団」だと思われていたテルザン5、正体は“銀河の化石のかけら”だった

天の川銀河の中心に近い場所に、テルザン5という星の集まりがあります。長いあいだ、ありふれた「球状星団」の一つだと考えられてきました。ところがハッブルとジェイムズ・ウェッブの両宇宙望遠鏡で丁寧に調べ直したところ、正体はもっと珍しいものでした。...
宇宙・天文

天の川の中心、嵐の中の“凪の島”で星が生まれようとしている——ALMAが見たゆりかご

天の川銀河の中心は、星が生まれそうにない場所だと長く考えられてきました。ガスが音速を超える速さで荒れ狂っていて、星の材料が一カ所に落ち着いて集まる暇もないからです。ところが、その渦のただ中にぽつんと“凪(なぎ)”ができていて、そこでガスが静...