素粒子物理学

科学・物理

加速器で「何もない空間」から暗黒物質を作る理論提案

宇宙の重力の帳尻は、目に見える物質だけでは合いません。星や銀河、ガスといった普通の物質を全部足しても、観測される重力の効き方を説明するには量が足りず、およそ5倍の「見えない何か」が必要になります。この見えない何かを暗黒物質と呼びます。宇宙の...
科学・物理

届くはずのない光子が届いていた——史上最強のガンマ線バーストが物理学に残した1個の謎

2022年10月9日、観測史上もっとも明るいガンマ線バーストが地球に届きました。GRB 221009A と名づけられたこの爆発は、あまりの強さに地球の上層大気を電離させたほどで、研究者のあいだでは「史上最強(Brightest Of All...
科学・物理

地球そのものを検出器にして、10年分の地磁気データから暗黒物質を探した

暗黒物質(ダークマター)を探すには、ふつう専用の装置を作ります。地下深くに巨大なタンクを据えたり、強力な磁石を並べたり、いずれも何年もかけて建設するものです。ところが今回紹介する研究は、装置を何も作っていません。使ったのは、英国の観測所が2...
科学・宇宙

暗黒物質かもしれない一度きりの閃光——地下実験LZが報告した「消せない外れ値」

暗黒物質(ダークマター)を探して数十年、世界中の実験がずっと空振りを続けてきました。そんな中、米サウスダコタ州の地下1,500メートルにある実験施設「LUX-ZEPLIN(LZ)」のチームが、2026年9月1日、日本で開かれた国際会議で気に...
物理

原子炉を止めても反ニュートリノは止まらない、その微弱な信号を106個数えた話

原子炉を止めたあとも、炉の中からは「反ニュートリノ」という粒子が出続けている。理屈の上ではずっと前から分かっていたことですが、それを実際に数えた人はいませんでした。フランス北部のショー原子力発電所で行われたダブル・ショー(Double Ch...
科学・宇宙

全宇宙の超新星が残した「ささやき」——スーパーカミオカンデが背景ニュートリノの兆候を捉える

宇宙が生まれてから今日までに爆発した超新星は、数え切れないほどある。そのすべてが放ったニュートリノは、消えることなく宇宙にたまり続けているはずだ——理論家がそう予言してから、40年近くが経つ。この「超新星背景ニュートリノ」の兆候を、岐阜県飛...
科学ニュース・論文

反物質を史上初めて「車」で運ぶことに成功——CERNの挑戦

反物質を、トラックの荷台に積んで運ぶ。SF映画に出てきそうな話が、2026年3月に実際に行われました。スイスのジュネーブ郊外にある研究機関CERN(セルン、欧州合同原子核研究機関)が、ごく微量の反物質を車に載せて構内を走らせ、無事に元の場所...