進化

古生物学

【原生代の生物】クラウディナ – 地球最初の殻には、もう穴が開いていた

名前クラウディナ(Cloudina。地質学者プレストン・クラウドにちなむ。基準種はクラウディナ・ハートマンナエ Cloudina hartmannae)分類クラウディナ科(所属する門は未確定。左右相称動物とする説が有力)時代エディアカラ紀末...
古生物学

【原生代の生物】チャルニア – 常識が見えなくしていた、岩肌の葉状体

名前チャルニア(Charnia masoni。属名は発見地チャーンウッドの森、種小名は発見を報告した少年ロジャー・メイソンにちなむ)分類ランゲオモルフ類(エディアカラ生物群)時代エディアカラ紀(約5億7000万〜5億5000万年前。イングラ...
古生物学

ジュラ紀の森には、人間に聞こえない声が響いていた

1億6,500万年前の森で、虫がどんな声で鳴いていたか。それを化石の翅(はね)から割り出した研究が、8月25日付のPNAS(米国科学アカデミー紀要)に出ました。中国・四川農業大学の顧俊傑(Jun-Jie Gu)氏を筆頭に、英リンカーン大学、...
動物

ドードーの脳をCTで復元したら、夜行性鳥類の特徴が見つかった

「ドードーのように愚か」という言い回しがあるくらい、ドードーは昔から「間抜けな鳥」の代名詞にされてきました。そのドードーの頭骨をCTスキャンして脳を復元した研究が、2026年8月5日付でZoological Journal of the L...
古生物学

【原生代の生物】トリブラキディウム – 現生動物のどこにもない、三放射対称の体

名前トリブラキディウム(Tribrachidium/「三本の小さな腕」の意)分類所属不明(絶滅したグループ「トリロボゾア」に置かれる)時代先カンブリア時代・原生代末のエディアカラ紀(約5億5500万〜5億5000万年前)発見地オーストラリア...
古生物学

【原生代の生物】スプリッギナ – 左右対称に見えて、体の節が半歩ずれている

名前スプリッギナ(Spriggina/「スプリッグの生き物」の意。発見者レグ・スプリッグさんにちなむ)分類所属不明(絶滅した門「プロアルティキュラータ」とする説など諸説あり)時代先カンブリア時代・原生代末のエディアカラ紀(約5億5000万年...
古生物学

【原生代の生物】カルニオディスクス – 光の届かない海底に立っていた「葉」

名前カルニオディスクス(学名:Charniodiscus、「チャーンウッドの円盤」の意)分類ペタロナマエ・アルボレオモルフ類(初期の動物の系統と考えられているが、詳しい位置は未確定)時代エディアカラ紀(約5億6500万〜5億5500万年前ご...
生き物

深海の底を歩く魚キホウボウ、魚類初の「後ろ歩き」が撮影される

海の底を、ひれで「歩く」魚がいます。中国・中山大学などの研究チームが、南シナ海の深海でその魚を潜水艇で間近に撮影し、査読付きの学術誌『Ocean-Land-Atmosphere Research』に発表しました。論文のタイトルは、飾り気なく...
古生物学

【原生代の生物】キンベレラ – 海底に食べ跡を刻んだ、軟体動物の祖先候補

名前キンベレラ(Kimberella quadrata)。オーストラリアの化石収集家ジョン・キンバーにちなむ分類左右相称動物。軟体動物に近いとする説が有力だが、確定はしていない時代原生代 エディアカラ紀後期(約5億5800万〜5億5500万...
古生物学

【原生代の生物】フランスヴィル生物群 – 生物かどうかを、化学で争い続けている

名前フランスヴィル生物群(Francevillian biota)。発見地の町フランスヴィルにちなむ。ガボニオンタ(Gabonionta)という通称もある分類未確定。多細胞の群体生物説、真核生物説、生物ではないとする説が並立時代古原生代、約...
古生物学

【原生代の生物】グリパニア – 虫の跡か藻か細菌か、正体が120年決まらない

名前グリパニア(Grypania)。ギリシャ語で「曲がった」を意味する語に由来するとみられる。代表種はグリパニア・スピラリス(spiralis=渦を巻いた)分類未確定。真核生物の藻類とする説と、シアノバクテリアとする説がある時代約18億70...
古生物学

【原生代の生物】ディッキンソニア – クラゲでもゴカイでも地衣類でもなかった

名前ディッキンソニア(Dickinsonia)。南オーストラリア州の鉱山局長だったベン・ディキンソンにちなむ分類動物。ただし現生のどのグループに近いかは未確定時代原生代 エディアカラ紀後期(約5億6000万〜5億5000万年前)発見地オース...
古生物学

【古生物図鑑】目次 – 46億年の生き物を時代順にたどる

このページは、古生物を1体ずつ紹介していく連載「古生物図鑑」の時代別さくいんです。地球の歴史を古い順にたどりながら、それぞれの時代にどんな生き物がいたのかを一望できるようにしました。個別の記事が公開されるたびに、この一覧に追加していきます。...
地球科学

【地球年表15-2】新生代 第四紀 – 人類が何種類もいた地球

約258万年前から現在までを、第四紀と呼びます。新生代の最後に置かれた、いまも進行中の紀です。氷期と間氷期をくり返す激しい気候変動の時代であると同時に、もうひとつの顔があります。人類という生きものの時代、という顔です。ただしその「人類」は、...
地球科学

【地球年表13-2】新生代 古第三紀 – 急激な温暖化と、海へ戻ったクジラ

古第三紀は、6600万年前から約2303万年前まで続いた、新生代の最初の紀です。古いほうから暁新世(ぎょうしんせい)・始新世(ししんせい)・漸新世(ぜんしんせい)という3つの世に分かれます。この記事で追うのは、その真ん中あたりで起きた2つの...
地球科学

【地球年表13-1】新生代 古第三紀 – 哺乳類が空席を埋めた世界

古第三紀は、6600万年前から約2303万年前まで続いた、新生代の最初の紀です。直前には白亜紀末の小惑星衝突があり、鳥をのぞく恐竜はここでいなくなりました。古いほうから暁新世(ぎょうしんせい)・始新世(ししんせい)・漸新世(ぜんしんせい)と...
地球科学

【地球年表11】中生代 ジュラ紀 – 恐竜が地上の主役になった時代

ジュラ紀は、約2億140万年前から約1億4300万年前まで、およそ5800万年続いた時代です。中生代を構成する3つの紀のまんなかにあたり、前が三畳紀、この次が白亜紀になります。ひとつづきだった超大陸パンゲアが、この時代に本格的に裂けはじめま...
地球科学

【地球年表10】中生代 三畳紀 – 絶滅のあとの空席を埋めた者たち

三畳紀は、約2億5190万年前から約2億140万年前まで、およそ5000万年続いた時代です。中生代を構成する3つの紀の最初にあたり、前が古生代のペルム紀、この次がジュラ紀になります。名前の由来はドイツの地層です。1834年、ヴュルテンベルク...
科学・生物

昆虫はなぜ海にいないのか——有力な「水圧説」が、アフリカの湖の虫で消えた

動物のなかで、種類の数がいちばん多いのは昆虫です。名前が付いているだけで100万種を超え、実際には数百万種、近年の推計では1000万種を大きく超えるとも言われます。陸にも空にも、川にも池にもいる。それなのに、海だけがぽっかり空いています。こ...
生物

タコの賢さの正体は、細胞の中の「切れ目」かもしれない

ハーバード大学の研究チームが、タコの細胞の中に、ほかのどんな動物にも見つかっていない構造を見つけました。しかもきっかけは、大学院生が「実験に失敗した」と思った一件です。5年かけて追いかけた結果は、2026年7月29日に Current Bi...
地球科学

【地球年表09-1】古生代 ペルム紀 – ひとつになった大陸

ペルム紀は、約2億9900万年前から約2億5200万年前まで、およそ4700万年続いた時代です。古生代を構成する6つの紀の最後にあたり、前が石炭紀、この次からは中生代の三畳紀になります。名前の由来はロシアのペルミという街です。1841年、イ...
地球科学

【地球年表07】古生代 デボン紀 – ヒレが足に変わるまで

デボン紀は、約4億1900万年前から約3億5900万年前まで、およそ6000万年続いた時代です。古生代を構成する6つの紀のうち4番目にあたり、前のシルル紀からそのまま引き継がれて、次の石炭紀へと渡されます。名前の由来はイングランド南西部のデ...
生物

サルは「ペット」を飼うのか——88種の霊長類が、127種の動物と親しくしていた

上海動物園のテナガザルの飼育場に、一匹のネズミが迷い込みました。ふつうなら、追い払われるか、食べられるかのどちらかです。ところがメスのテナガザルはネズミをそっとすくい上げ、手のひらに乗せて、やさしくなでていました。その場に居合わせたオックス...
地球科学

【地球年表06】古生代 シルル紀 – 植物が陸に上がった時代

シルル紀は、約4億4300万年前から約4億1900万年前まで、およそ2400万年続いた時代です。古生代を構成する6つの紀のうち3番目にあたり、そのなかでいちばん短い紀でもあります。前後の位置ははっきりしています。ひとつ前のオルドビス紀は、末...
地球科学

【地球年表04】古生代 カンブリア紀 – 動物の体の設計図が出そろった時代

カンブリア紀は、いまから約5億3900万年前に始まり、約4億8700万年前まで続いた、およそ5200万年の時代です。古生代の最初の紀であると同時に、地球の歴史を大きく二分する「顕生代(けんせいだい)」——生き物の姿が化石ではっきり見えるよう...
古生物学

2億3,600万年前のキノドン類に出産の痕跡——化石の骨から繁殖のしかたを読む

約2億3,600万年前、恐竜と同じ時代のアルゼンチンに、犬くらいの大きさの肉食動物がいました。Chiniquodon theotonicus(キニクオドン・テオトニクス)。哺乳類につながる系統の、まだ哺乳類ではない生き物——キノドン類の一種...
古生物学

最初の霊長類は熱帯ではなく「凍える北米」で生まれていた

サル・類人猿・そして私たちヒトを含むグループ「霊長類」は、どこで生まれたのか。この問いに対する答えは、長いあいだ「暖かい熱帯の森」で決まりだと思われてきました。ところが、英レディング大学のホルヘ・アバリア=リャウトゥレオ博士らの研究チームが...
古生物学

ヤスデは脊椎動物より8000万年早く陸に上がっていた

最初に陸へ上がった動物は何だったのか——この素朴な疑問に、新しい答えの候補が示されました。バージニア工科大学を中心とする国際研究チームが、現生するヤスデの全ての目(もく)を網羅した初めての進化史を完成させ、その結果を学術誌Current B...
古生物学

インフルエンザワクチンにmRNA型が初登場——「26.6%高い」の正しい読み方

インフルエンザのワクチンに、新しい仲間が加わりました。米食品医薬品局(FDA)が2026年8月5日、mRNA技術を使った季節性インフルエンザワクチンを初めて承認したのです。開発したのはモデルナで、製品名は「mFLUSIVA(エムフルシバ)」...
古生物学

恐竜が消え、哺乳類が残った差は「カビに強かったから」なのか

恐竜が消えて、哺乳類が残った。その分かれ目を「カビに強かったかどうか」で説明しようとする仮説があります。20年以上前からある少数派の考えで、FIMS仮説と呼ばれます。今年5月、これを補強する材料として、アメリカ・コロラド州の地層から菌類の胞...