LEDではなくレーザーを光源に使い、6061アルミの塊から削り出したボディに2本のバレルを並べる——そんな懐中電灯「Lumitwin DL700」がKickstarterに登場している。2本のビームを収束させ、最大2km(約1.24マイル)先まで届くとうたう一本だ。
LEDではなくレーザー励起蛍光体
名前もスペックもレーザー兵器めいて見えるが、実際に前へ飛んでいくのはレーザー光そのものではない。各バレルには「Blue Lake NT2」という白色レーザーモジュールが1つずつ入っていて、モジュールの内部でレーザー光を蛍光体に当て、そこで生まれた強く絞り込んだ光を前方へ放つ。仕組みとしては、一部のクルマに使われるレーザーヘッドライトと同じ考え方だ。メーカーはこの方式を「世界初の二連バレルLEP(レーザー励起蛍光体)懐中電灯」と呼び、LEDより光を細く遠くまで飛ばせる点を売りにしている。

2本のビームと2kmの射程
2つのバレルは、ワンタッチのボタンでまとめても別々でも明るさを操作できる。合計の明るさは1,100ルーメン。数字だけ見ると近年の高出力LEDライトより控えめだが、DL700が狙っているのは広く照らす明るさではなく、遠くの一点まで届く「飛距離」のほうだ。ただし2km先まで光が届くことと、2km先のものが目で見分けられることは別の話で、絞ったビームでは手前の霧やほこりに散乱した光がまぶしく感じられることもある。この手の超遠距離ライトにつきまとう性質で、あたり一面を照らすより、遠くの対象を捉える使い方に向く。各バレルには、赤・緑・光を拡散させるフラッドの各フィルターをねじ込みで装着でき、用途に合わせて光の色や広がりを変えられる。
重量・防水・バッテリー
ボディは6061アルミの削り出しで、重さは1,032g(約2.28ポンド)。水深1.5m(約4.9フィート)で30分の水没に耐えるとしている。電源は各バレルに6,000mAhのリチウムイオン電池を1本ずつ。両方のバレルをHighで同時に使った場合、USB-Cでの1回の充電で約4時間もつとされ、片方ずつ使えばさらに長く持つという。
価格とKickstarterという前提
執筆時点でDL700はKickstarterで出資を募っている段階で、製品化されれば329ドルの出資で1本手に入る。この価格にはキャリングケース、編み込みのストラップ、カラビナが含まれる。想定小売価格は950ドルだ。クラウドファンディングなので、あくまで出資であって完成品を買うのとは違い、予定どおり量産・出荷されるかは動き出してみないとわからない点は頭に置いておきたい。
派手なスペックが目を引く一本だが、方式そのものは「レーザーで蛍光体を光らせる」既存の技術を二連にまとめたものだ。見た目のインパクトと、遠くを細く照らすことに振り切った設計が、この製品のいちばんの個性になっている。
元記事:Double-barreled flashlight packs lasers to shine dual beams up to 2 km(New Atlas)


コメント