ゲーム系サイトだけを集めた「ウェブリング」が2026年に再登場

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ゲームについて書かれた個人サイトやブログだけを集めた「Warp Point」というサービスが公開された。参加サイトの一覧を載せたディレクトリと、サイト同士をリンクでつないでいく「ウェブリング」を組み合わせた作りで、レビューからレトロゲーム、ゲーム開発の話まで、テーマの違うサイトが並んでいる。

特別新しい技術を使っているわけではない。むしろ狙いは逆で、90年代から2000年代初頭にかけて使われていた古い仕組みを、検索が使いものになりにくくなった今への答えとして持ち出しているところに特徴がある。運営元の Hackaday も「2026年に向けて作られたウェブリング」という言い回しでこれを取り上げている。

「ウェブリング」という仕組み

ウェブリングは、テーマの近いサイト同士が輪のようにつながり合う昔の仕組みだ。各サイトに「次のサイトへ」「前のサイトへ」といったリンクが置かれていて、それをたどっていくと参加サイトを一巡して元のサイトに戻ってくる。検索エンジンがまだ発達していなかった頃、同じ趣味のサイトを見つける手段としてよく使われていた。

その後は検索が発見の役割を引き受けるようになり、ウェブリングを見かける機会は減っていった。ただ最近は、Neocities のような場所で個人サイトが自前のウェブリングを復活させる動きがぽつぽつと出てきている。Warp Point もその流れの中にある試みで、対象をゲーム系サイトに絞ったものだと考えると分かりやすい。

Warp Point が集めているサイト

Warp Point に載っているのは、RSS に対応したゲーム系のブログやサイトだ。レトロゲーム、批評、エッセイ、ゲーム開発、インディーゲーム、ゲーム保存(プリザベーション)、RPG、アーケード、ハードウェアといったカテゴリに分かれていて、一覧やカテゴリからたどれるようになっている。

ウェブリングの側は、参加サイトが自分のページのフッターなどにウィジェットを貼る形で使う。ページを開くたびに、ランダムで選ばれた他の参加サイトへのリンクが表示される仕組みで、そこから知らないサイトへ飛んでいける。

掲載はだれでも申請でき、運営が一つずつ目を通したうえで加わる。ただし細かく選別するのが目的ではなく、あくまで「人間が人間のために書いたサイトか」を確かめるための確認だという。AIが自動生成しただけのサイトを弾く、という線引きに絞っている。

作り手が抱えていた問題意識

Warp Point を作ったのは、ゲームメディア Read Only Memo で書いている Wes Fenlon 氏と、大部分の開発を担ったプログラマー兼デザイナーの Matt Sayer 氏の二人。2026年6月末に Read Only Memo で公開が告知された。

きっかけとして Fenlon 氏が挙げているのは、Google が検索結果でAIによる要約を前に出し、目に入るサイトが一部の大手に偏っていくことへの不満だ。効率よく情報にたどり着けるようにはなった一方で、個人が作った小さなサイトに偶然出会う楽しさが失われた、という感覚がもとになっている。着想自体は2024年のメモまでさかのぼるといい、Web 1.0 の頃の空気や、ブログのディレクトリ「Ooh.directory」を参考にしたと書かれている。

アルゴリズム・広告・AIを挟まない設計

Warp Point がはっきり掲げているのは、アルゴリズムによる並べ替えも、AIによる要約も、有料の宣伝枠も、滞在時間を延ばすためのアカウントも置かない、という方針だ。むしろ利用者にはさっさと外部のサイトへ出ていってほしい、と運営自身が言っている。訪問者を自分のところに囲い込む今どきのサービスとは、発想を逆さにしている。

これで検索の代わりが務まるのか、参加サイトがどこまで増えるのかは、今の時点では分からない。ただ、検索やSNSに任せていると個人のサイトへたどり着きにくい、という不満に対して、古い仕組みをそのまま持ち出して形にした点は分かりやすい。同じような小さなディレクトリやウェブリングが他のジャンルにも広がるのか、しばらく眺めてみたい試みだ。

参照元・関連リンク:
Warp Point 公式サイト:https://www.warppoint.games/
Read Only Memo(公開告知):Introducing Warp Point, a Web 1.0 gaming blog directory built for 2026
Hackaday:Warp Point: A Web Ring For Gaming Sites Built For 2026

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