作曲AIはどれを使う? サービス・アプリ・ローカルの選び方

AI・テクノロジー
スポンサーリンク

作曲AIは、テキストで「こんな曲」と指示するだけで、歌もの一曲をまるごと作れるところまで来ました。選択肢も増えたので、この記事では「どれを使うか」を、ブラウザで使うクラウド型・スマホアプリ・自分のパソコンで動かすローカル型に分けて、表で見比べられるように整理します。

この分野はモデルの更新が速く、価格やプラン名は数か月で変わります。以下は2026年なかば時点の内容なので、契約前に各サービスの公式ページで最新を確認してください。

クラウド型とローカル型の違い

作曲AIは大きく二つに分かれます。ブラウザやアプリで使うクラウド型は、登録すればすぐ使えて重い計算は向こう任せ。ローカル型(オープンソース)は、モデルを自分のパソコンに入れて動かす形で、無料・回数無制限で音を外に出さずに済む代わりに、ある程度のパソコン性能と設定の手間がかかります。まずはクラウド型から入るのが現実的です。

主要サービス比較(クラウド型)

サービスボーカル無料枠商用利用強み・特徴
Sunoありあり(個人利用のみ)有料プランで可歌もの一曲を最速で。ボイスクローン、簡易DAWも
Udioありあり(個人利用のみ)有料プランで可音質・ミックスの丁寧さ。許諾曲中心の「壁の中」型へ移行中で、持ち出し可否は要確認
ElevenLabs Musicあり既存プランに同梱ライセンスが明快権利がクリーン(学習データをライセンス取得)。声が自然
Murekaありお試しクレジット有料プランで可歌詞先行。ステム・MIDI書き出しでDAW連携。鼻歌からの生成も
Riffusionありあり(寛容)有料プランで可無料で回数を気にせず。電子・アンビエント。開発者向けAPIあり
Boomyありあり(寛容)有料プランで可ワンクリック生成+そのまま配信(配信収益の一部を分配)
Stable Audio弱めあり(個人利用のみ)有料プランで可権利がいちばんクリーン。器楽・効果音に強い。自分で動かせるオープン版もあり
Soundrawなし試用のみ(DL不可)有料プランで可ロイヤリティフリーのBGM。動画の尺に合わせやすい(DSP配信は要編集)
AIVAなしあり(月3回・非商用)上位プランで可クラシック・劇伴向け。MIDI編集。上位プランは曲の著作権を自分で所有できる

この表は、歌ありの生成ツールと、歌なしのBGM・器楽向けツールを混ぜています。どちらかを探しているときは「ボーカル」列で見分けてください。

自分のパソコンで動かすローカル型

「ローカルで動く作曲AIはあるのか」ですが、答えはあります。無料で公開されるオープンソースのモデルが増え、画像生成でいう「Stable Diffusionの登場」に当たる転換点を迎えた、と言われています。ただし、どれも同じ実力ではありません。下の表で品質と必要な環境をならべます。

モデルボーカル品質・実用度必要な環境
ACE-Step 1.5あり(50言語対応)ローカルでは頭ひとつ抜けた本命。開発元の比較ではSuno v4.5〜v5相当(独立評価はもう少し辛口)。歌の質と歌詞の同期は商用に一歩譲る、特に日本語最小構成なら4GB未満のVRAMでも動くが、快適にはRTX 3060(12GB)級〜。Mac/AMD/Intel対応。ワンクリック導入ツールあり
DiffRhythm 2あり歌ものを高速に生成。新しめで完成度が上がってきた実力派GPU推奨
YuEあり歌詞ののりは良いが、生成が遅く構成に粗が出やすい重め(3分の曲に数分かかることも)
MusicGen(Meta)ほぼなし2023年からの定番で情報が豊富。品質は一世代前で最新勢には及ばない比較的軽い
Stable Audio(オープン版)弱め器楽・効果音向き。完成した歌ものは苦手だが権利はクリーン小型版はCPU・スマホでも動く

実用度でいうと、いま試すならACE-Stepが本命です。品質は最上位の商用ツールに近づきつつありますが、歌もの、とくに日本語ボーカルではまだSunoなどが一歩リードします。導入はワンクリックのツールも出てきて以前より楽になったとはいえ、モデルのダウンロードやそこそこのGPUが要る点で、手軽さはクラウドに及びません。また、自分のパソコンで動かしても生成物の法的な立場が有利になるわけではなく、権利の扱いはモデルの学習データとライセンス次第です。

スマホアプリの現状

スマホだけで完結させたいなら、いちばん実用的なのはSunoのアプリです(iOS・Android対応)。ほかの多くはブラウザ中心の作りですが、スマホのブラウザからログインすれば使えます。外出先でもがっつり作るならSunoのアプリ、それ以外は基本ブラウザから、という整理でよさそうです。

用途からの選び方

やりたいことおすすめ
歌もの一曲を最速で作るSuno
音質・ミックスを重視するUdio
商用の権利をなるべくクリーンにするElevenLabs Music/Stable Audio
自分の歌詞を活かしDAWで仕上げるMureka
費用をかけず数をこなすRiffusion/ローカルのACE-Step
効果音や短い音素材を作るStable Audio
動画に合わせるBGMを尺ぴったりで作るSoundraw
クラシック・劇伴を作る/曲の著作権を自分で持ちたいAIVA
ワンクリックで作って配信まで一括で済ませるBoomy
音を外に出さない・回数無制限で使うACE-Stepなどローカル型
スマホだけで完結させるSuno(アプリ)

迷ったら、無料枠のあるSunoとRiffusionをいくつか触って、音の好みで絞るのが手っ取り早いです。

使う前に押さえる注意点

  1. 無料枠の商用利用:無料プランで作った曲は「個人利用のみ」が多く、あとから有料に切り替えても、無料時に作った曲がさかのぼって商用OKにはなりません。商用予定なら最初から有料プランで作るのが安全です。
  2. ライセンス≠著作権:米国の著作権局は、純粋にAIだけが生成した作品は著作権の保護対象にならないという立場です。歌詞を自作しステムを編集するなど人の手を大きく加えた部分にのみ、権利を主張できる余地が出ます。
  3. 配信時の検出:SpotifyやDeezerが使う検出のしくみは、主要な作曲AIの出力をかなり高い精度で見分けます。どのツールを選ぶかで検出可否は決まらないので、配信前に各プラットフォームのAI音楽ポリシーを確認してください。
  4. ルールが動いている:レコード会社との和解を受け、ダウンロードの可否やモデルの入れ替えが進行中です。契約・本格利用の前に、そのサービスの最新の利用規約を確認しておくと安心です。

出典・もっと知りたい人へ

各サービスの最新の料金・機能は公式ページで確認できます。Suno公式サイト/ローカルで動かすオープンソースの例としてACE-Step 1.5(GitHub)。大手レコード会社との和解の経緯はMusic Business Worldwideなどが報じています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました