ブラックホール

科学・宇宙

超大質量ブラックホールの周りで惑星が生まれるかもしれない、数千万個規模で

ブラックホールといえば、近づいたものを何でも飲み込む天体、というイメージが強いと思います。ところが、そのブラックホールの周りで惑星が生まれるかもしれない——そんな理論計算の結果が発表されました。ニューメキシコ州立大学のWladimir Ly...
科学・宇宙

ブラックホールの「爆風」、銀河を超えて30万光年先まで——威力は想定の100倍だった

ブラックホールといえば「なんでも吸い込む天体」というイメージが強いですが、実は逆向きの働きもあります。周囲のガスを猛烈な勢いで外へ吹き飛ばす「風」です。この風の影響がどこまで届くのか——日本主導のX線天文衛星XRISM(クリズム)による観測...
科学・宇宙

銀河の外に「裸」で浮かぶブラックホール星——JWSTの「小さな赤い点」の謎に迫る発見

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が初期の宇宙を撮り始めてから、説明のつかないものが写り続けています。「小さな赤い点(little red dots)」と呼ばれる、ぽつぽつとした赤い天体です。MIT(マサチューセッツ工科大学)などの...
科学・宇宙

銀河のはずれで星が引き裂かれた——中心にいないブラックホールを可視光でとらえる

星をまるごと引き裂けるほど重いブラックホールは、銀河の中心に座っている。これまでに見つかった百件あまりの「星が引き裂かれる閃光(せんこう)」は、ほぼ例外なくその前提どおりの場所で起きていました。ところが今回報告された一件は、銀河の中心から約...
科学・宇宙

1000万個の星が詰まった球状星団で、ようやく1つ目のブラックホールが見つかった

ケンタウルス座の方向、1万8000光年先にオメガ星団があります。約1000万個の星が球状に密集した、天の川銀河でいちばん大きな球状星団です。ここには理論のうえで1万個ほどのブラックホールが潜んでいるはずでした。ところが、何十年探しても1つも...
科学・宇宙

M87のブラックホール、リングの内と外で光の性質が違っていた

2019年に公開された、オレンジ色に光るドーナツ形の一枚。人類が初めて目にしたブラックホールの姿として、世界中で話題になりました。写っているのは、おとめ座の方向に約5500万光年離れた銀河M87の中心にある、太陽の約65億倍の重さを持つ超大...
科学・宇宙

いちばん近いブラックホールへ、1グラムの探査機を送れるか

太陽系の近所にブラックホールがあるなら、探査機を飛ばして間近で見てくればいい——そんな構想を、まじめに検討した論文が出ました。運ぶのは重さ1グラムほどのチップ。それを薄い帆にくくりつけ、地上から強力なレーザーを当てて、17分で光速の3分の1...
科学・宇宙

ブラックホールをわずか8.7年で一周する星「S301」——相対性理論の検証に新たな切り札

天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールを、わずか8.7年で一周してしまう星が見つかった——そんな報告が2026年7月に発表されました。星の名前はS301。最も近づく瞬間には光速の8%を超える速さで駆け抜け、1周まわるたびに軌道の向きが約2...
科学・宇宙

重力崩壊しても特異点はできないかもしれない──「小さなビッグバン」がブラックホールを止める理論

「ブラックホールは、じつはブラックホールではないかもしれない」——そんな言い方をしたくなる理論研究が発表されました。巨大な星が自分の重さで潰れきったとき、その中心には必ず特異点(とくいてん)ができて、それを事象の地平線(じしょうのちへいせん...
科学・宇宙

ジェイムズ・ウェッブが捉えたブラックホールの「食事」——燃料はガスの糸で届いていた

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、超大質量ブラックホールに「餌」が運ばれていく現場を、かつてない細かさで捉えました。舞台は、地球から約1億4500万光年先にある銀河NGC 4696の中心部。長く伸びたガスの糸が、直径800光年ほ...
科学・宇宙

ホーキングのブラックホール法則が、50年ぶりに書き換えられた

ブラックホールには温度があり、エントロピーがある——1970年代にホーキングたちがたどり着いたこの結論は、いまも物理学の土台のひとつになっています。ただ、この法則には最初から但し書きが付いていました。「じっとしているブラックホール」にしか使...
物理

回転するブラックホールから「エネルギーを奪う」——ペンローズ過程を実験室で再現

回転しているブラックホールは、その回転そのものにエネルギーを蓄えています。うまい手を使えば、その一部を外へ持ち出せる——ロジャー・ペンローズが1969年に示したこの理屈が、ニューヨークの実験室で、机の上の電子回路の上に再現されました。しかも...
科学・宇宙

太陽400万倍のブラックホールが猛烈に育っている、18億光年先の渦巻銀河

ふつう、銀河の中心から届く電波の「増光」は、数日から数週間で収まります。ところが、しし座の方向にある、ある渦巻銀河は8年以上にわたって明るいまま。しかも中心のブラックホールは、太陽の数百万倍という“軽さ”のわりに、ものすごい勢いで物質を食べ...
科学・宇宙

ブラックホール情報パラドックスに新提案——蒸発は最後で止まり「残骸」が残る

ブラックホールは、抱え込んだものを二度と外に出さない天体として知られています。そのブラックホールが、寿命の最後の最後で蒸発を止め、飲み込んだ情報をすべて抱えたまま「微小な残骸」を残す——そんな理論提案が発表されました。しかも、その背後にある...
宇宙・天文

重力波の検出が累計390件に——ブラックホールの「隠れた集団」が見えてきた

ブラックホール同士がぶつかると、その衝撃で時空そのものがわずかに揺れる。この「時空のさざ波」=重力波が、また一度に161件も見つかった。これまでの検出と合わせると、人類が捉えた重力波は累計390件になる。数を大きく増やしただけではない。過去...
宇宙・天文

巨大銀河が星を作らない謎、犯人はブラックホールの「風」か

宇宙でいちばん重い部類の銀河には、なぜか星が足りない。本来なら盛んに星を生み出せるだけの材料を持っていておかしくないのに、理論の予想より星の量(星の質量)が少ないのです。「大きいのにサボっている」ように見えるこの食い違いの犯人として、中心に...
宇宙・天文

ブラックホールは星を食べたあと“げっぷ”する——数年遅れて届く電波の輝き

星をまるごと飲み込んだブラックホールが、数か月から、ときには数年も経ってから「げっぷ」をする——そんな後始末の悪さが、電波の観測ではっきりつかまえられました。光が消えて静かになったように見えても、ブラックホールの食事はまだ終わっていなかった...
宇宙・天文

ビッグバン後8.5億年の“またたく”クエーサー、円盤はもう平らだった

宇宙が生まれてまだ8億5000万年ほどしか経っていなかったころのクエーサーが、ちらちらと“またたいて”見えた。その光のゆらぎを手がかりにたどると、中心にある巨大ブラックホールが、すでに平たい円盤をまとっていたことがわかった。薄くて平らな円盤...
宇宙・天文

学生が見つけた「弓矢の形」をした銀河 ―― 180万光年の電波の弧

夜空を肉眼で見上げても気づけませんが、電波で宇宙をのぞくと、まるで引き絞った弓矢のような形をした銀河が見つかりました。弧の長さはおよそ180万光年。理論では昔から「あるはずだ」と予言されながら、実際にはほとんど捉えられなかった現象を、これま...
宇宙・天文

巨大ブラックホールは暗黒物質に包まれている?光の反響が示した手がかり

「見えないのに、確かにそこにある」とされる暗黒物質(ダークマター=光で見えない物質)を、光の“こだま”を使って間接的に捉えられるかもしれない——そんな研究が出ました。狙いをつけたのは、天の川銀河の中心にあるような巨大ブラックホールの周りです...
宇宙・天文

JWSTが見つけた『小さな赤い点』の正体は、生まれたての超巨大ブラックホールだった

宇宙望遠鏡が撮った写真の中に、正体のわからない「小さな赤い点」がたくさん写っていました。十数億光年どころか、宇宙が生まれて数億年しか経っていないころの姿です。これがいったい何なのか、研究者たちはずっと頭を抱えてきました。その答えが出ました。...