天文学

宇宙・天文

重力波の検出が累計390件に——ブラックホールの「隠れた集団」が見えてきた

ブラックホール同士がぶつかると、その衝撃で時空そのものがわずかに揺れる。この「時空のさざ波」=重力波が、また一度に161件も見つかった。これまでの検出と合わせると、人類が捉えた重力波は累計390件になる。数を大きく増やしただけではない。過去...
宇宙・天文

ダークマターを“欠く”3例目の銀河、ケック望遠鏡が発見

宇宙にある銀河のほとんどは、目に見えない「ダークマター(暗黒物質)」にがっちり包まれている——というのが、これまでの常識でした。ところが、その常識に当てはまらない銀河が、また一つ見つかりました。ハワイ・マウナケア山頂のケック望遠鏡による観測...
宇宙・天文

「球状星団」だと思われていたテルザン5、正体は“銀河の化石のかけら”だった

天の川銀河の中心に近い場所に、テルザン5という星の集まりがあります。長いあいだ、ありふれた「球状星団」の一つだと考えられてきました。ところがハッブルとジェイムズ・ウェッブの両宇宙望遠鏡で丁寧に調べ直したところ、正体はもっと珍しいものでした。...
宇宙・天文

天の川の中心、嵐の中の“凪の島”で星が生まれようとしている——ALMAが見たゆりかご

天の川銀河の中心は、星が生まれそうにない場所だと長く考えられてきました。ガスが音速を超える速さで荒れ狂っていて、星の材料が一カ所に落ち着いて集まる暇もないからです。ところが、その渦のただ中にぽつんと“凪(なぎ)”ができていて、そこでガスが静...
宇宙・天文

ブラックホールは星を食べたあと“げっぷ”する——数年遅れて届く電波の輝き

星をまるごと飲み込んだブラックホールが、数か月から、ときには数年も経ってから「げっぷ」をする——そんな後始末の悪さが、電波の観測ではっきりつかまえられました。光が消えて静かになったように見えても、ブラックホールの食事はまだ終わっていなかった...
宇宙・天文

暗黒物質を映す天然のレンズ ― 宇宙の正午で見つかった銀河団XLSSC 122

「宇宙の正午」に見つかった早すぎる銀河団ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、本来ならまだできあがっていないはずの、重くて中心まで密に詰まった銀河団を見つけました。場所は約104億光年のかなた。光がそれだけの距離を旅してきたというこ...
宇宙・天文

宇宙の「網」は想定よりずっと大きかった――DESIが揺るがす宇宙論の大前提

宇宙には、銀河が網の目のようにつながった巨大な構造がある。「コズミックウェブ(宇宙の網)」と呼ばれるもので、ダークマター(目に見えない物質)とガス、そして銀河が、糸状のフィラメントと、その節にあたる銀河団、広大な空洞(ボイド)でできた立体的...
宇宙・天文

「ピンクの惑星」GJ 504 b、ジェイムズ・ウェッブが見つけた“塩の雲”

57光年先に、薄い赤紫色でぼんやり光る天体があります。発見されたときから“ピンクの惑星”と呼ばれてきた GJ 504 b は、暗くて冷たすぎるせいで、地上の大型望遠鏡でも10年以上まともに「光の中身」を読めずにいました。それをジェイムズ・ウ...
宇宙・天文

サハラの隕石が記録していた、消えた原始惑星の証拠

サハラ砂漠で拾われた1個の隕石が、太陽系が生まれたばかりのころに存在し、そして消えてしまった「月ほどの大きさの天体」の手がかりを残していた——という研究が発表されました。いまの惑星になりきれないまま砕け散った原始惑星(げんしわくせい)の、最...
宇宙・天文

6つの銀河が1つに——ジェイムズ・ウェッブが“宇宙最大級の銀河”が生まれる瞬間をとらえる

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、少なくとも6つの銀河がぶつかり合いながら1つの巨大な銀河へまとまっていく“現場”をとらえました。しかも、その中心では超巨大ブラックホールも同時に育ちつつあります。銀河と、その中心にあるブラックホ...
宇宙・天文

ビッグバン後8.5億年の“またたく”クエーサー、円盤はもう平らだった

宇宙が生まれてまだ8億5000万年ほどしか経っていなかったころのクエーサーが、ちらちらと“またたいて”見えた。その光のゆらぎを手がかりにたどると、中心にある巨大ブラックホールが、すでに平たい円盤をまとっていたことがわかった。薄くて平らな円盤...
宇宙・天文

天の川の100分の1サイズの銀河が、生まれたての宇宙の霧を焼き払っていた

生まれたばかりの宇宙は、水素のもやに覆われて光がまっすぐ進めない、いわば「霧の中」のような状態でした。その霧をいったい何が晴らして、宇宙は今のように透き通ったのか——天文学が長年追いかけてきた大きな問いです。ハッブル宇宙望遠鏡が、その「霧が...
宇宙・天文

学生が見つけた「弓矢の形」をした銀河 ―― 180万光年の電波の弧

夜空を肉眼で見上げても気づけませんが、電波で宇宙をのぞくと、まるで引き絞った弓矢のような形をした銀河が見つかりました。弧の長さはおよそ180万光年。理論では昔から「あるはずだ」と予言されながら、実際にはほとんど捉えられなかった現象を、これま...
宇宙・天文

同じ星をまわる「超ふわふわ惑星」を2つ発見、密度は綿菓子以下

木星と同じくらいの大きさなのに、密度は綿菓子(わたあめ)より低い——そんな極端にスカスカな巨大惑星が、しかも2つ同時に見つかりました。これまでに見つかった惑星の中でも、最も軽い部類に入る世界です。オックスフォード大学が率いる国際チームが、同...
宇宙・天文

ユークリッド、天の川銀河の中心を史上最大・最詳細に撮影――6000万個超の星

欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡「ユークリッド」が、天の川銀河のいちばん混み合った中心部を撮影し、可視光ではこれまでで最大・最も詳細な一枚を作り上げました。写り込んだ星の数は6000万個超。撮影にかかった時間は、わずか26時間ほどです。天...
宇宙・天文

ぶつからなくても絶滅する? 地球をかすめた巨大天体が大量絶滅を起こした可能性

恐竜を滅ぼしたのは巨大な隕石だった——これはよく知られた話です。でも、地球の歴史で起きてきた「大量絶滅」は、じつはほとんどが原因のはっきりしないまま残っています。火山なのか、気候なのか、海面の変化なのか、決め手に欠けるものが多いのです。そこ...
宇宙・天文

太陽系の外から来た彗星「3I/ATLAS」、ウェッブが探る“100億年前”の出身地

太陽系の外からやって来た彗星を、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がとらえました。その成分を分析したところ、太陽系で生まれた彗星にはまず見られない「異質な比率」が出てきて、研究チームは驚いたといいます。手がかりをたどると、この彗星は100億年以...
宇宙・天文

巨大ブラックホールは暗黒物質に包まれている?光の反響が示した手がかり

「見えないのに、確かにそこにある」とされる暗黒物質(ダークマター=光で見えない物質)を、光の“こだま”を使って間接的に捉えられるかもしれない——そんな研究が出ました。狙いをつけたのは、天の川銀河の中心にあるような巨大ブラックホールの周りです...
宇宙・天文

生命を探すなら「まずここ」――6,000個から選ばれた45の惑星

広い宇宙のどこかに、私たち以外の生き物はいるのか——。天文学でもっとも大きな問いのひとつですが、その「探し方」が最近一歩進みました。これまでに見つかった6,000個あまりの系外惑星(けいがいわくせい=太陽系の外にある惑星)の中から、生命を探...
宇宙・天文

約2分で1回転——観測史上いちばん速く回る大きな小惑星が見つかった

宇宙には、わずか2分足らずで1回転している、けっこう大きな岩があるそうです。直径はおよそ700メートル。そんな巨大な石ころが、コマのようにくるくる回っている——そんな天体が見つかった、という話です。主役は「2025 MN45」という小惑星今...