ひろゆら

AI・テクノロジー

組織の93%が「AI起因のインフラ障害」を経験——調査が映す“導入後”の現場

AIにインフラ構築のコードを書かせる動きが広がるなか、調査対象になった組織の93%が「AIが原因のインフラ障害」を少なくとも一度は経験していた——そんな結果が、インフラ管理ツールを手がけるSpaceliftの年次レポートで報告されました。効...
AI・テクノロジー

DNAの98%の謎にAIが迫る——Google DeepMind「AlphaGenome」とは

DNAのうち、タンパク質の設計図になっている部分は、全体のわずか2%ほどしかありません。残りの98%は長いあいだ「ジャンク(がらくた)」と呼ばれ、何をしているのかよくわからない領域でした。Google DeepMindが公開したAI「Alp...
古生物学・人類進化

笑いの「ハハハ」は1500万年前から変わっていなかった

ヒトもチンパンジーもゴリラも、笑うときは「ハ・ハ・ハ」と音を刻む。この刻むリズムが、5種類の大型類人猿でそろってよく似ていて、しかも1500万年ほど前にいた共通の祖先の時点からほとんど変わっていないらしい——そんな研究が報告されました。声は...
宇宙・天文

宇宙の「網」は想定よりずっと大きかった――DESIが揺るがす宇宙論の大前提

宇宙には、銀河が網の目のようにつながった巨大な構造がある。「コズミックウェブ(宇宙の網)」と呼ばれるもので、ダークマター(目に見えない物質)とガス、そして銀河が、糸状のフィラメントと、その節にあたる銀河団、広大な空洞(ボイド)でできた立体的...
宇宙・天文

太陽嵐の数時間後に降水が減る——67年分のデータが示した新発見

太陽の表面で大きな爆発が起きて、その「嵐」が地球に届く。すると数時間後から、北米の一部で雨や雪が減っていた——。そんな研究が学術誌『Geophysical Research Letters』に発表されました。太陽の活動が、地上の天気を短い時...
宇宙・天文

銀河中心の巨大ブラックホール近くで「超新星の跡」らしき構造を発見

天の川銀河のいちばん奥、巨大なブラックホールが居座る中心部のすぐ近くで、大昔に爆発した星の「残骸」らしき構造が見つかった、という観測が報告されました。NASAのチャンドラX線観測衛星と、ESA(欧州宇宙機関)のXMMニュートンが捉えたもので...
宇宙・天文

「ピンクの惑星」GJ 504 b、ジェイムズ・ウェッブが見つけた“塩の雲”

57光年先に、薄い赤紫色でぼんやり光る天体があります。発見されたときから“ピンクの惑星”と呼ばれてきた GJ 504 b は、暗くて冷たすぎるせいで、地上の大型望遠鏡でも10年以上まともに「光の中身」を読めずにいました。それをジェイムズ・ウ...
テクノロジー

BBC、長波ラジオ放送を停波——真空管が尽きて終わった100年の歴史

英BBCが、ラジオ4を長く流してきた長波(ロングウェーブ)放送を止めました。2026年6月27日の午前1時(英国夏時間)、周波数198kHzの送信が停止し、100年近く続いた帯域での放送が終わりました。いまは「放送は終了しました」という録音...
医学・健康

腸を入れ替えると自閉症の症状が減る?腸脳相関に挑む治療、第3相へ

腸の中にすむ細菌を、健康な人のものと入れ替える。たったそれだけの治療で、自閉スペクトラム症(自閉症)の症状が和らぎ、しかも2年後にはさらに改善していた——そんな研究結果が、いま改めて注目を集めている。手がけているのはアリゾナ州立大学(ASU...
テクノロジー

トンネルを抜けた瞬間のまぶしさに、人の目より速く慣れるカメラ

トンネルを抜けた瞬間、外の光がまぶしくて一瞬まわりが見えなくなる——そんな経験は誰にでもあると思います。人の目はこうした明暗の急な変化に、自分でも気づかないうちにわりと素早く慣れてくれます。ところが、自動運転車やロボットに積まれたカメラは、...
テクノロジー・エネルギー

リチウム電池は砕かずに蘇る——電極を溶液に浸すだけの再生手法

使い古して容量が落ちたリチウムイオン電池を、ある溶液にそのまま「浸す」だけで、容量の95%まで取り戻せた——コーネル大学のチームがそんな手法を報告しました。電池をいったん砕いたり溶かしたりせず、電極を傷つけないまま“若返らせる”という発想で...
テクノロジー・エネルギー

IBM、1nmを切る半導体技術を発表 ―― 立体に積む「ナノスタック」とは

IBMが2026年6月25日、トランジスタの世代を表す数字が1ナノメートル(nm)を切る半導体技術を発表しました。同社が「世界初」と位置づける0.7nm(7オングストローム)の世代で、爪ほどの大きさのチップにおよそ1000億個のトランジスタ...
AI・テクノロジー

最先端AIが食っていたのは“地味な書類仕事”——漏えい音声が映すトークン消費のリアル

生成AIは、難しい研究や高度なプログラミングのために使われている——そんな印象とは少しずれた現実が、ある社内音声から漏れてきた。大手コンサルティング会社アクセンチュアの内部会議の録音を、テクノロジーメディアの404 Mediaが入手して報じ...
AI・テクノロジー

OpenAI、自社初のAIチップ「ハラペーニョ」を発表——推論に特化し、Nvidia依存を薄める狙い

OpenAIが、自分たちのAIを「動かす側」に特化した独自チップ「Jalapeño(ハラペーニョ)」を発表しました。半導体大手のBroadcom(ブロードコム)と組んで作ったもので、汎用のGPUではなく、ChatGPTやCodexのような大...
AI・テクノロジー

AIが80年来の数学難問を自力で反証――エルデシュの「単位距離予想」が崩れた

AIが、80年ものあいだ誰も崩せなかった数学の難問を、自力で解いてしまったという話です。2026年5月20日、OpenAIは、数学専用に作ったわけではない汎用の推論モデルが、ポール・エルデシュが1946年に出した「単位距離問題」の長年の予想...
古生物学・人類進化

南アフリカの古人類ホモ・ナレディ、調べた歯はすべて「メスの可能性」——雄のしるしが見つからない謎

南アフリカの洞窟で見つかっている古い人類のなかま「ホモ・ナレディ」。その歯を調べたところ、調べた20体ぶんすべてから、雄(オス)であることを示す目印が見つからなかった——つまり、これまで見つかっているナレディは全員がメスだったかもしれない、...
テクノロジー

ベスビオ火山が封じた2000年前の哲学書、開かずに全文を読み解く

西暦79年、ベスビオ火山の噴火で炭になったまま地中に眠っていた巻物(パピルス)から、約2000年前の哲学書の中身が読み解かれました。すごいのは、その巻物を一度も開かずに、端から端まで読み通したところです。炭化した巻物は触れるだけで崩れてしま...
宇宙・天文

サハラの隕石が記録していた、消えた原始惑星の証拠

サハラ砂漠で拾われた1個の隕石が、太陽系が生まれたばかりのころに存在し、そして消えてしまった「月ほどの大きさの天体」の手がかりを残していた——という研究が発表されました。いまの惑星になりきれないまま砕け散った原始惑星(げんしわくせい)の、最...
宇宙・天文

6つの銀河が1つに——ジェイムズ・ウェッブが“宇宙最大級の銀河”が生まれる瞬間をとらえる

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、少なくとも6つの銀河がぶつかり合いながら1つの巨大な銀河へまとまっていく“現場”をとらえました。しかも、その中心では超巨大ブラックホールも同時に育ちつつあります。銀河と、その中心にあるブラックホ...
宇宙・天文

落下する宇宙望遠鏡をロボットで救え――NASAの前例なき「スウィフト救出」

22年近く宇宙で働いてきた望遠鏡が、大気の抵抗に引かれて少しずつ落ちてきています。そこでNASAが選んだのは、ロボットの整備機を送り込み、落ちかけた望遠鏡をつかんで軌道を押し上げる、という方法でした。人が乗らないロボットだけで、しかも「整備...