ひろゆら

テクノロジー

BBCの長波放送が停波、100年あまりの歴史に幕——理由は「替えの真空管がない」

英BBCが、ラジオ4の長波(ロングウェーブ)放送を止めました。周波数は198kHz。現地時間2026年6月27日の午前1時(日本時間では同じ日の朝9時ごろ)に送信機が落とされ、いまは「放送は終了しました」という録音メッセージが流れています。...
テクノロジー・エネルギー

光の粒1個が「イエスかノーか」を決める——量子マジック8ボール自作記

振ると答えが浮かぶ占いおもちゃ「マジック8ボール」を、量子効果による“本物の乱数”で動かした人がいます。光をぎりぎりまで弱めて、光の粒(光子)が一度に1個だけ通る状態をつくり、その1個がどちらの道を選ぶかで「イエス」か「ノー」を決める——そ...
医学・健康

なぜ眠ると頭がすっきりするのか――徹夜で増える「脳のつながり」をPETで捉えた

ひと晩しっかり眠ると、なんとなく頭がすっきりする。その理由のひとつが、脳の中で起きている「配線の整理」にあるのかもしれません。起きている間に伸びて増えたシナプス(神経細胞どうしのつなぎ目)を、眠っている間に刈り込んで整える——そんな仮説が長...
テクノロジー・エネルギー

IBM、「1nm未満」のチップ技術を発表 ―― 爪サイズに約1000億個のトランジスタ

半導体の微細化(チップをより細かく作り込むこと)は、「そろそろ物理の限界」と何年も言われ続けてきました。そんな中でIBMが2026年6月25日、1ナノメートル(nm)を切る世代のチップ技術を発表しました。爪ほどの大きさのチップに、電気のオン...
テクノロジー・エネルギー

折り紙に学んだ3Dプリント、型を作らず立体を「折り上げる」

日本の折り紙から生まれたのは、紙を折って鶴や箱を作る遊びだけではありませんでした。平らな一枚から立体を立ち上げる、その発想がものづくりの現場でコストを大きく削るかもしれません。アメリカのオークリッジ国立研究所(ORNL)が、3Dプリントと折...
未分類

星が惑星をのみ込んだ証拠を発見 1,357光年先のTOI-5882

遠くにある星が、自分の惑星を一つ「食べて」しまったらしい——そんな痕跡が見つかりました。地球から約1,357光年(およそ1,300光年先)にある恒星TOI-5882で、星に残された化学的な手がかりから、過去に惑星を一つ飲み込んだ可能性が高い...
テクノロジー・エネルギー

砂漠でも北極でも30分で病原体を特定、米海軍研究所の携帯シーケンサー「F-FAST」

正体の分からない病原体を、研究所に送らずその場で、しかも30分以内に見分ける——そんな携帯型の検査システムを、米海軍研究所(NRL)が実用段階まで仕上げた。あらかじめ登録した病原体を照合するだけでなく、これまで見たことのない微生物のゲノムを...
AI・テクノロジー

通信が途切れても動く宇宙飛行士向けAI医師、NASAがオフライン化を進める

月や火星では、急に具合が悪くなっても、地球の医師にその場で相談できない。電波が往復するだけで何十分もかかってしまうからだ。NASAは、この「呼んでも間に合わない」を埋めるために、大規模言語モデル(LLM、大量の文章を学習して受け答えするAI...
AI・テクノロジー

AI規制をめぐる「第三の道」 グーグルの提案と、つきまとう疑問

「AIは強く規制すべきか、それとも市場に任せるべきか」。この二択でずっと議論が止まっている――そう切り出して、グーグルが“ちょうどいい真ん中”を探す提案を出しました。聞こえはいいのですが、提案された「真ん中」の線引きは、よく見るとグーグル自...
テクノロジー・エネルギー

砂粒サイズの分光器が登場——AIが「光を分けずに」成分を読む

分光器(ぶんこうき)といえば、机に置けないほど大きくて高価な、研究室の専用機器でした。その分析能力を、砂粒ほどの大きさのチップに丸ごと詰め込んだ、という研究が発表されました。カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)のチームによるもの...
宇宙・天文

宇宙から見たネオングリーンのオーロラ——ISSの飛行士が捉えた“上から”の光のカーテン

国際宇宙ステーション(ISS)から撮られた一枚が、目を引く光景を映し出しています。漆黒の宇宙を背景に、地球の縁がネオングリーンに発光し、その下を紫のもやが、上を赤い光がふちどる——南半球の上空に現れたオーロラを、ESA(欧州宇宙機関)の宇宙...
テクノロジー・エネルギー

「大気の保ちやすさ」で生命のいそうな惑星を絞り込む新モデル

夜空に見える星のほとんどに、惑星が一つはあると考えられている。実際、すでに6,000個を超える系外惑星(太陽系の外にある惑星)が見つかっていて、確認待ちのものを合わせるとさらに増える。ただ、その一つひとつを巨大望遠鏡でじっくり調べるには、時...
宇宙・天文

ビッグバン後8.5億年の“またたく”クエーサー、円盤はもう平らだった

宇宙が生まれてまだ8億5000万年ほどしか経っていなかったころのクエーサーが、ちらちらと“またたいて”見えた。その光のゆらぎを手がかりにたどると、中心にある巨大ブラックホールが、すでに平たい円盤をまとっていたことがわかった。薄くて平らな円盤...
宇宙・天文

天の川の100分の1サイズの銀河が、生まれたての宇宙の霧を焼き払っていた

生まれたばかりの宇宙は、水素のもやに覆われて光がまっすぐ進めない、いわば「霧の中」のような状態でした。その霧をいったい何が晴らして、宇宙は今のように透き通ったのか——天文学が長年追いかけてきた大きな問いです。ハッブル宇宙望遠鏡が、その「霧が...
宇宙・天文

学生が見つけた「弓矢の形」をした銀河 ―― 180万光年の電波の弧

夜空を肉眼で見上げても気づけませんが、電波で宇宙をのぞくと、まるで引き絞った弓矢のような形をした銀河が見つかりました。弧の長さはおよそ180万光年。理論では昔から「あるはずだ」と予言されながら、実際にはほとんど捉えられなかった現象を、これま...
テクノロジー・エネルギー

水陸両用車そっくりの公道EV「Amble One」登場、ただし水には浮かない

軍用の水陸両用車を、そのまま高級リゾートに連れてきて、雰囲気よく仕立て直したら——。そんな見た目の電気自動車が登場しました。ポルトガル発の新興メーカー「Amble(アンブル)」が発表した「Amble One」です。第二次世界大戦中にフォルク...
テクノロジー・エネルギー

9万ドルの人型ロボット「Futurist」——ファラデー・フューチャーが“フィジカルAI”へ軸足

EV(電気自動車)ブランドを軌道に乗せようと10年以上もがいてきたファラデー・フューチャー(Faraday Future、以下FF)が、事業の主役を「ロボット」へ切り替えると発表しました。目玉は約9万ドル(日本円で1,000万円を超える価格...
テクノロジー・エネルギー

GPSの誤差を「数メートル→センチ単位」に縮める、RTKという仕組み

スマホやカーナビのGPSは、ふだん数メートルの誤差で現在地を示している。道案内ならそれで困らないが、芝刈りロボットに庭を端まできれいに刈らせたり、土地のかたちをざっと測ったりしたいとなると、数メートルのズレは大きすぎる。そこを「センチ単位」...
テクノロジー・エネルギー

コンコルド就航50年――音速の2倍は実現できても、商売は最後まで難題だった

超音速旅客機コンコルドが、定期便としてはじめて客を乗せて飛んだのは1976年1月21日。ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)がロンドン〜バーレーン線を、エールフランス(AF)がパリ〜リオデジャネイロ線を、同じ日に飛ばしました。2026年で、...
テクノロジー・エネルギー

約11年見過ごされたtelnetの致命的バグ、攻撃者にroot権限を丸ごと明け渡していた

古くからある遠隔ログインの仕組み「telnet(テルネット)」のサーバー側に、システムの管理者権限をまるごと明け渡してしまう重大な欠陥が見つかった。やっかいなのは、この穴が2015年に作り込まれてから、約11年ものあいだ誰にも気づかれずに残...