ひろゆら

科学・宇宙

ブラックホールのそばで中性子が崩壊すると、陽子が LHC の1,000倍のエネルギーで飛び出す。天の川中心の「加速器」の正体を探る計算

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールいて座A*(エースター)が、陽子を PeV(ペタ電子ボルト。大型ハドロン衝突型加速器 LHC の陽子のおよそ1,000倍のエネルギー)...
量子コンピューター

光でも電気でもなく「音」で量子ビットをつなぐ。ひずませたゲルマニウムの中を走るフォノンのバス

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。量子コンピュータの量子ビットは、基本的に隣どうしとしか直接やり取りできません。実用的な機械にするには、1枚のチップに広がる何百万もの量子ビットを連携させる必要があり、離れた量...
科学・宇宙

銀河中心の「混ざった光」から超新星残骸だけを引き算したら、ブラックホールとの押し合いが見えた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。天の川銀河の中心は、X線で見ると銀河でいちばん混み合った場所です。太陽の400万倍の質量を持つブラックホールいて座A*(エースター)のまわりに、若く重い星の集団が吹き出す恒星...
地球科学

重力衛星23年半のデータを解像度5〜10倍で描き直したら、地下水の枯渇は従来の見積もりより45%厳しかった

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。地球のどこで水が減り、どこで増えているか。これを宇宙から測っている衛星があります。NASA の GRACE(グレース)と、その後継の GRACE-FO です。2機の衛星が同じ...
古生物学

【シルル紀の生物】グイユー – 最古の硬骨魚の全身は、ヒレにトゲ、腰に鎧の帯をもっていた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。名前グイユー(Guiyu oneiros)。属名は中国語の「鬼魚(グイユー)」、種小名はギリシャ語で「夢」の意味。中国名は「夢幻鬼魚」分類脊椎動物・硬骨魚類。記載時は肉鰭類(...
地球科学

グレートソルトレイクが淡水だったのは、24万年のうち2回だけだった

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。ユタ州のグレートソルトレイクは、場所によって海水の10倍近い塩分をもつ湖です。魚は住めず、塩に強い微生物とブラインシュリンプ(アルテミア)の世界で、「アメリカの死海」と呼ばれ...
物理学

ビッグバン直後の「スープ」を作る衝突で、ゆらぎが一度だけへこんだ

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。水を熱すると沸騰して蒸気になります。ところが圧力を上げていくと、ある点で液体と気体の境目そのものが消えてしまいます。これが臨界点です。それより上では、液体と気体を区別する意味...
宇宙・天文

昼側まで続くオーロラの輪を、45時間ぶん撮り続ける衛星が動き出した

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。オーロラは夜のものです。昼の空の明るさには勝てないので、太陽が出ているあいだは見えません。ところが宇宙から紫外線で見ると、話が変わります。欧州宇宙機関(ESA)と中国科学院(...
テクノロジー

部屋の湿気で発電する「壁紙」。1,596枚でキーボード1台が動いた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。空気の湿り気から電気を取り出す装置があります。湿電発電機(moist-electric generator、MEG)と呼ばれるもので、材料が水蒸気を吸うとイオンが動きやすくな...
テクノロジー

「そうじゃない」と思った瞬間の脳波を、2種類に分けて読む

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。「それじゃない」と思う瞬間があります。頼んだとおりに動いているはずの相手が、どうも違うことをしている。説明しようとすると、何が違うのか自分でもすぐには言葉にできない。この「そ...
テクノロジー

100万人が参加した英国の「電子の検地帳」は、40年で読めなくなった

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。1986年の終わりに、英国で変わった作品が出ました。BBC Domesday Project です。手本になったのは、1066年のノルマン征服のあとにまとめられたドゥームズデ...
動物・生物

動物は他人の不幸を喜ぶのか。研究者の答えは「おそらく違う」

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。人の咳をまねるオウムの動画が広まりました。Jack という名前のオウムで、飼い主によれば、嫌っていた男性の咳をまねて楽しんでいたそうです。お気に入りの咳があったとまで語られて...
テクノロジー

月の写真が地味なのは月のせいではない。等高線で引いたら形が立った

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。月の写真を部屋に飾ろうとすると、思ったより地味になります。地球の写真なら、青い海と白い雲と茶色い陸という色の対比があります。月にはそれがありません。灰色の地面に、クレーターと...
テクノロジー

止まっている電気自動車から電気を借りて、夕方の需要の山をならす

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。電気自動車は、走っている時間よりも止まっている時間のほうがずっと長い乗り物です。会社の駐車場、空港の立体駐車場、泊まった宿の駐車スペース。その間、車の中には蓄電池がまるごと載...
宇宙・天文

月の南極では太陽が低い。だから太陽電池を高さ20mまで立てる

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。月の南極では、太陽が地平線のすぐ上を回ります。沈まない代わりに、高く昇りません。この光の当たり方は、太陽電池にとって厄介です。地面に寝かせたパネルには、ほとんど横から光が来る...
宇宙・天文

衛星をまるごと砕く大衝突でも、氷衛星の海は「作れない」。大きい衛星では海が厚くなり、小さい衛星では海が消えた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。土星や天王星のまわりを回る中くらいの衛星には、氷の殻の下に液体の水の海を隠しているものが少なくありません。エンケラドスは南極から水を噴き上げていますし、ミマスやディオネ、天王...
AI音声合成

Irodori-TTS が v4 系になった。2本のモデルは1本に、お手本の声は120秒まで、そして大きい v4-Large は読みでは Small に負ける

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。日本語の音声合成AI「Irodori-TTS(イロドリ)」は、2026年の夏から秋にかけて立て続けに更新されました。6月まで最新だった v3 のあと、8月1日に v4-Sma...
古生物学

【白亜紀の生物】パラサウロロフス – トサカの中は管楽器。CTで鳴き声を復元した恐竜

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。名前パラサウロロフス(Parasaurolophus)。「サウロロフスに近いもの」の意味。サウロロフスは「トサカのあるトカゲ」分類恐竜 鳥脚類 ハドロサウルス科 ランベオサウ...
古生物学

【デボン紀の生物】プテリゴトゥス – 「翼のある魚」と名づけられた巨大なウミサソリ

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。名前プテリゴトゥス(Pterygotus)。ギリシャ語で「翼のあるもの」分類節足動物 鋏角類 ウミサソリ類 プテリゴトゥス科時代シルル紀後期〜デボン紀中期(約4億2700万〜...
テクノロジー

成層圏の「空飛ぶ基地局」が太平洋を往復し、室戸岬の上からふつうのスマホにつながった

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。携帯電話の電波は、地上の基地局か、最近では人工衛星から届きます。その2つのあいだ、高度およそ20kmの成層圏に「空飛ぶ基地局」を浮かべるという3つ目の層が、日本の空で初めて実...
生物

「一晩置くとうまくなる」を65人に目隠しで試したら、本当だったのはバターチキンだけだった

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。カレーは一晩置くとうまくなる。煮込み料理は翌日のほうがいい。台所でよく聞く話ですが、本当でしょうか。味が変わっているのか、それとも「翌日のほうがうまいはず」という思い込みが舌...
医学・健康

抗真菌薬4系統すべてが効かない酵母が、アフリカで初めて見つかった。しかも米国の株とは別に生まれていた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。カンジダ・アウリスという酵母(カビの仲間)がいます。2009年に日本で患者の耳から見つかって記載された、比較的新顔の病原体で、学名はいま Candidozyma auris ...
医学・健康

年をとって細かいことを忘れるのは、脳が「教える側」に切り替わっているからだという仮説

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。歳をとると、車をどこに停めたか、約束は何時だったかといった細かいことを思い出しにくくなります。こうした「いつ・どこで・何が」の記憶(エピソード記憶)を担うのは、脳の海馬という...
テクノロジー

髪の毛より薄い1層の筋肉で、ガム1枚大のロボットが光に導かれて水の迷路を泳いだ

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。生きた筋肉で動くロボットがあります。モーターの代わりに、培養した筋肉の細胞を人工の骨格に貼りつけ、刺激を与えて収縮させることで動かす「バイオハイブリッド・ロボット」です。筋肉...
地球科学

地球の北極は何度も「速く」ずれていた。その跡は海岸線の出入りに四つ葉の形で残っていた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。地球の北極は、動いています。方位磁針が指す磁極の話ではありません。地球が自転する軸そのものに対して、地殻やマントルを含む固い地球全体がずれていく現象で、「真の極移動」と呼ばれ...
宇宙・天文

37億年前の火星では、生命の材料ホルムアルデヒドが海の上と火山のふもとに雨で降っていた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。ホルムアルデヒドと聞いて思い浮かぶのは、シックハウスの原因物質や、標本を保存する液体でしょう。人には毒です。ところがこの小さな分子は、生命の材料の入り口でもあります。ホルムア...
地球科学

23億年前の海は、リンを使い回して酸素を増やし、使い切って酸素を落としていた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。私たちが吸っている酸素は、地球が生まれたときの大気にはほとんどありませんでした。酸素が大気に定着しはじめたのは約24億年前、地球がいまの半分くらいの年齢だったころで、「大酸化...
動物行動・生物学

冷凍庫に24年眠っていたDNAが、地味なナマコの寿命を「10年」から「100年超」に書き換えた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。オーストラリアのグレートバリアリーフの海底に、黒くてごろんとした、見た目はあまりぱっとしないナマコがいます。英語ではブラック・ティートフィッシュ、学名は Holothuria...
宇宙・天文

太陽系を最後に壊すのは、通りすがりの星ではなく太陽そのものだった

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。太陽はあと50億年ほどで水素を燃やし尽くし、ふくれあがって赤色巨星になり、最後は外側のガスを吐き出して白色矮星という小さな燃えかすになります。水星と金星は飲み込まれ、地球もた...
医学・健康

傷を治すタンパク質が、脳の血管の「関所」を漏らしていた

この記事には広告(Amazon アソシエイトのリンク)を含みます。脳の血管には、ほかの臓器の血管にはない「関所」があります。血液脳関門(けつえきのうかんもん)と呼ばれる仕組みで、血管の内側の細胞どうしがすき間なく密着し、血液の中の余計なもの...