進化

地球科学

【地球年表06】古生代 シルル紀 – 植物が陸に上がった時代

シルル紀は、約4億4300万年前から約4億1900万年前まで、およそ2400万年続いた時代です。古生代を構成する6つの紀のうち3番目にあたり、そのなかでいちばん短い紀でもあります。前後の位置ははっきりしています。ひとつ前のオルドビス紀は、末...
地球科学

【地球年表04】古生代 カンブリア紀 – 動物の体の設計図が出そろった時代

カンブリア紀は、いまから約5億3900万年前に始まり、約4億8700万年前まで続いた、およそ5200万年の時代です。古生代の最初の紀であると同時に、地球の歴史を大きく二分する「顕生代(けんせいだい)」——生き物の姿が化石ではっきり見えるよう...
古生物学

2億3,600万年前のキノドン類に出産の痕跡——化石の骨から繁殖のしかたを読む

約2億3,600万年前、恐竜と同じ時代のアルゼンチンに、犬くらいの大きさの肉食動物がいました。Chiniquodon theotonicus(キニクオドン・テオトニクス)。哺乳類につながる系統の、まだ哺乳類ではない生き物——キノドン類の一種...
古生物学

最初の霊長類は熱帯ではなく「凍える北米」で生まれていた

サル・類人猿・そして私たちヒトを含むグループ「霊長類」は、どこで生まれたのか。この問いに対する答えは、長いあいだ「暖かい熱帯の森」で決まりだと思われてきました。ところが、英レディング大学のホルヘ・アバリア=リャウトゥレオ博士らの研究チームが...
古生物学

ヤスデは脊椎動物より8000万年早く陸に上がっていた

最初に陸へ上がった動物は何だったのか——この素朴な疑問に、新しい答えの候補が示されました。バージニア工科大学を中心とする国際研究チームが、現生するヤスデの全ての目(もく)を網羅した初めての進化史を完成させ、その結果を学術誌Current B...
古生物学

インフルエンザワクチンにmRNA型が初登場——「26.6%高い」の正しい読み方

インフルエンザのワクチンに、新しい仲間が加わりました。米食品医薬品局(FDA)が2026年8月5日、mRNA技術を使った季節性インフルエンザワクチンを初めて承認したのです。開発したのはモデルナで、製品名は「mFLUSIVA(エムフルシバ)」...
古生物学

恐竜が消え、哺乳類が残った差は「カビに強かったから」なのか

恐竜が消えて、哺乳類が残った。その分かれ目を「カビに強かったかどうか」で説明しようとする仮説があります。20年以上前からある少数派の考えで、FIMS仮説と呼ばれます。今年5月、これを補強する材料として、アメリカ・コロラド州の地層から菌類の胞...
科学・生物

ダーウィンが150年前に疑った植物、本当に虫を食べていた

「この植物も虫を食べているのではないか」——1875年、ダーウィンは著書『食虫植物』のなかで、ユキノシタ属の2種についてそう書き残しました。茎のべたつく毛に、小さな虫がびっしりくっついているのを見たからです。ただ、捕まえた虫を消化して、その...
生物・生命科学

ほとんど老いないチョウ、348日を生きた記録と落ちない握力

チョウの成虫が生きられるのは、ふつう数週間です。ところが中米・南米の熱帯林にいるヘリコニウス属のチョウには、348日——1年にあと2週間ほど足りないところまで生きた個体の記録があります。しかも歳をとっても、脚の力が落ちる気配がほとんどない。...
古生物学

脚を失ったヘビの出発点は一つではなかった——8000万年前の化石が示す初期の多様性

ブラジル・サンパウロ州の採石場で2020年に掘り出された小さなヘビの化石が、新種として Nature に記載されました。名前は Tametara mirim(タメタラ・ミリム)。7500万〜8500万年前、恐竜がまだ地上を歩いていた時代のヘ...
生物

コアラのDNAが語る「10万年前の大激減」——人類が来るより前に数は崩れていた

コアラの数が大きく落ち込んだのは、約10万年前——人類がオーストラリアにたどり着くよりずっと前のことだった。オーストラリアと米国の研究チームが、457頭ぶんのコアラのゲノム(遺伝情報のまとまり)を解析して、そう報告した。減少のきっかけは人で...
生物

サルも「不気味の谷」を感じていた——アカゲザルが半端にリアルな“体”を避ける

リアルすぎて逆に気持ち悪い——ロボットやCGの顔にそんな「ゾワッ」を感じたことはないでしょうか。これは「不気味の谷(うすきみのたに)」と呼ばれる、長く知られた現象です。そしてこの感覚、どうやら人間だけのものではないらしい。アカゲザルも、中途...
古生物学

ご先祖は卵を産んでいた——2億5000万年前の胚化石が示す哺乳類の系統

哺乳類のご先祖は、卵を産んでいた——長いあいだ「たぶんそうだろう」と言われながら、決定的な証拠がなかった話に、ようやく物証が出ました。南アフリカで見つかった約2億5000万年前の小さな化石が、卵の中で丸まったまま死んだ胚だと確認されたのです...
生物・進化

背中に赤い笑顔、ハワイとヒマラヤで別々に進化した2匹のクモ

背中に赤い笑顔を描いたような、ハワイの名物クモがいます。ハッピーフェイス・スパイダー(ニコちゃん顔グモ)と呼ばれ、100年以上ものあいだ「ハワイにしかいない」と信じられてきました。ところがそっくりのクモが、ハワイから数千キロ離れたヒマラヤの...
科学

カニバリズムは”割に合わない”——タブーを進化的な視点から読み解く

飢えてどうしようもないとき、目の前に食べられそうな「人間」がいたら、食べるのが得なのか。答えは、ほとんどの場合「損」でした。しかもその損は、気分や道徳の問題ではなく、集団まるごとを崩壊させかねない現実的なリスクだといいます。人食い(カニバリ...
恐竜サイエンス

恐竜の巣を実物大で再現、オヴィラプトルは太陽と“共同で”卵を温めていた

羽毛におおわれ、鳥にそっくりな姿をしていたのに空は飛べなかった恐竜、オヴィラプトル。この恐竜が数千万年前にどうやって卵を温めていたのか、じつはずっとよく分かっていませんでした。台湾の研究チームは、その謎に正面から挑むために巣を実物大でつくり...
古生物学・人類進化

笑いの「ハハハ」は1500万年前から変わっていなかった

ヒトもチンパンジーもゴリラも、笑うときは「ハ・ハ・ハ」と音を刻む。この刻むリズムが、5種類の大型類人猿でそろってよく似ていて、しかも1500万年ほど前にいた共通の祖先の時点からほとんど変わっていないらしい——そんな研究が報告されました。声は...