Nature Communications

テクノロジー・エネルギー

AIが設計した光チップ部品、人間の設計の500分の1に——しかも形が「意味不明」

半導体チップの部品をAIに設計させたら、人間の設計より桁違いに小さくなった——そんな研究が、Nature Communicationsに掲載されました。マックス・プランク光科学研究所やハーバード大学などのチームが、光チップに使う3種類の部品...
医学・健康

加齢で減る脂質がミトコンドリア老化の引き金だった──補うと戻った線虫の実験

年をとると疲れやすくなる、というのは誰もが知っている変化ですが、細胞のレベルで「なぜそうなるのか」は、実はまだ説明しきれていません。その答えの一つになりそうな研究が、ドイツのライプニッツ老化研究所(フリッツ・リップマン研究所)のチームから発...
科学・宇宙

北海の海底の謎クレーター、正体は小惑星衝突だった──決め手はたった2粒の鉱物

イギリス沖の北海の海底下に、シルバーピット・クレーターと呼ばれる直径約3kmの円形のくぼみが眠っています。発見から20年以上、「小惑星の衝突跡なのか、それとも別の地質現象なのか」で研究者の意見が割れつづけてきた場所です。この論争に、ついに決...
科学・宇宙

趣味で見つかった13角形が、東大の光チップになった話

2023年、数学の世界でちょっとした事件がありました。長年の未解決問題だった「アインシュタイン問題」が、プロの数学者ではなく、趣味で図形を探求していたイギリスのデイヴィッド・スミスさんによって解かれたのです。それから3年。今度はこの図形が、...
医学・健康

体の中に住む寄生虫を、薬を作る工場に改造した

人の腸に住み着く寄生虫の遺伝子を書き換えて、体の中で薬を作り続ける「工場」にする。ワシントン大学医学部のチームが、その最初の一歩をハムスターで成立させました。作らせたのは、フグ毒を中和する抗体です。ただし、これはフグ中毒の治療薬ができたとい...
科学・生物

ダーウィンが150年前に疑った植物、本当に虫を食べていた

「この植物も虫を食べているのではないか」——1875年、ダーウィンは著書『食虫植物』のなかで、ユキノシタ属の2種についてそう書き残しました。茎のべたつく毛に、小さな虫がびっしりくっついているのを見たからです。ただ、捕まえた虫を消化して、その...
科学・宇宙

冥王星の月カロン、昔は14時間で1回転していた——地表の割れ目が残した記録

冥王星のいちばん大きな月カロンは、いま1回転するのに6.4日かかります。冥王星と向かい合ったまま、たがいに同じ面を見せ続けて回る、潮汐固定(ちょうせきこてい)という状態です。ところがカロンの北半球には、そんなにゆっくり回る天体には似合わない...
生物・生命科学

ほとんど老いないチョウ、348日を生きた記録と落ちない握力

チョウの成虫が生きられるのは、ふつう数週間です。ところが中米・南米の熱帯林にいるヘリコニウス属のチョウには、348日——1年にあと2週間ほど足りないところまで生きた個体の記録があります。しかも歳をとっても、脚の力が落ちる気配がほとんどない。...
医学・健康

老化でたまる「コゲ」を切り離す酵素、高齢者の組織で55〜70%を除去

パンがきつね色に焼ける、あの化学反応が、人の体の中でも起きています。ただし温度は体温、かかる時間は何十年。そうやってタンパク質にこびりついた「コゲ」を酵素で切り離せることが、ヒトの組織で確かめられました。米サンフランシスコのRevel Ph...
テクノロジー

ゴキブリに潜水服を着せたら、水中を3時間歩けるようになった

ゴキブリの背中に小さな電子装置を載せて、電気信号で歩く向きを操る——「サイボーグ昆虫」と呼ばれるこの技術は、災害現場のがれきに入り込む探索手段として10年以上研究されてきました。ただし弱点がひとつありました。水に浸かると数十秒で動けなくなっ...
医学・健康

細菌が抗がん剤を”作り分ける”仕組みを解明——共通コネクタが生む多様性

細菌が、効き方の少しずつ違う抗がん物質を何種類も自然に作り分けている——その仕組みが、ようやく分子レベルで解き明かされました。英ウォーリック大学とオーストラリアのモナッシュ大学のチームが、細菌が同じ「組み立てライン」からバリエーション違いの...
化学・生命の起源

メタンをメタノールに変えるとき、焦がさずに止める——鉄と銅を置き分けた触媒

天然ガスの主成分であるメタンを、運びやすい液体のメタノールに変える——この反応の長年の悩みは、せっかく作ったメタノールが、その場でさらに酸化されて別のものに変わってしまうことだった。今回紹介するのは、鉄と銅を触媒の「内側」と「外側」に置き分...
医学・健康

哺乳類にも「骨格を組み直す」治し方が眠っていた——マウス実験が示した再生の手順

トカゲやサンショウウオは、失った足や尻尾をまるごと生やし直せます。でも哺乳類にはそれができず、切り落とした指はもう戻らない——これが長いあいだの常識でした。「なぜ再生できる動物とできない動物がいるのか」は、アリストテレスの時代から問われてき...
テクノロジー

トンネルを抜けた瞬間のまぶしさに、人の目より速く慣れるカメラ

トンネルを抜けた瞬間、外の光がまぶしくて一瞬まわりが見えなくなる——そんな経験は誰にでもあると思います。人の目はこうした明暗の急な変化に、自分でも気づかないうちにわりと素早く慣れてくれます。ところが、自動運転車やロボットに積まれたカメラは、...