人類進化

人類進化

澎湖水道から引き上げられた脚の骨——デニソワ人は190cm近かったかもしれない

台湾の西にある澎湖(ポンフー)水道の海底から、漁師の網に引っかかって引き上げられた骨があります。右の太ももの骨(大腿骨)と、右のすねの骨(脛骨)。この2点を調べたところ、どちらも絶滅した人類「デニソワ人」のもので、しかもかなり大柄だった——...
人類進化

筋肉質はネアンデルタール人のおかげ——ただし身長3ミリ、筋肉270グラム

ネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子が、いまを生きる人の筋肉量に関わっている——そんな研究が、2026年8月5日付の科学誌Current Biologyに発表された。マックス・プランク進化人類学研究所のフィリップ・カニス氏とカロリンスカ研...
生物

デニソワ人のDNAが、いまも私たちの免疫を形づくっている

数万年前に絶滅した人類「デニソワ人」から受け継いだDNAが、いまも一部の人々の体の中で働き続けている——そんな研究結果を、米イェール大学のチームが2026年6月、科学誌サイエンスに発表しました。舞台は南太平洋。パプアニューギニアやソロモン諸...
考古学

180万年前、人類は洞窟の奥に火を持ち込んでいた——南アフリカの焼けた骨が示す最古級の証拠

南アフリカのウォンダーワーク洞窟で、人類の火の使用をめぐる記録が大きく塗り替えられそうです。洞窟の奥から見つかった焼けた骨を新しい手法で分析したところ、107万〜179万年前という、これまでの最古記録を大きくさかのぼる時代に、火が繰り返し洞...
古生物学

最初の霊長類は熱帯ではなく「凍える北米」で生まれていた

サル・類人猿・そして私たちヒトを含むグループ「霊長類」は、どこで生まれたのか。この問いに対する答えは、長いあいだ「暖かい熱帯の森」で決まりだと思われてきました。ところが、英レディング大学のホルヘ・アバリア=リャウトゥレオ博士らの研究チームが...
人類進化

骨が1本も見つかっていない絶滅人類が2種——いま生きている人のDNAから浮かび上がった

化石を使わずに見つかった二つの系統絶滅した人類のことを知る手がかりは、長いあいだ化石だった。骨が見つかり、そこからDNAが取り出せて、ようやく「この人たちは私たちの祖先と交わっていた」と分かる。ネアンデルタール人も、デニソワ人も、その順番で...
生物

餌の前にハグ。チンパンジーとボノボが争いを未然に防ぐしくみ

けんかのあとに仲直りするのではなく、けんかが起きる前に抱き合っておく。チンパンジーとボノボは、餌が出てくる直前の数分間にハグやキスをかわしていて、そうした接触を多くしていた個体ほど、そのあと争わずに並んで食べていた——そんな研究が報告されま...
科学・宇宙

頭は人類、腕はルーシー似——最も完全なホモ・ハビリス骨格が見つかった

200万年ほど前のアフリカに、ホモ・ハビリスという古い人類が暮らしていました。私たちホモ・サピエンスにつながる系統のかなり根もとにいる仲間で、「最初期のホモ属のひとつ」として教科書にも必ず出てきます。ただ、これだけ有名なのに、その「体つき」...
科学

ネアンデルタールの“恋物語”は、DNAが語っていない

「ネアンデルタール男性は、ホモ・サピエンスの女性を好んだ」——2026年のはじめ、そんな見出しがいくつもの媒体を駆けめぐった。スペインのEl Paísは「選んだ」と書き、National Geographicは先史の「ロミオ」を思い描き、英...
科学

コモドオオトカゲの食べ残しを漁っていた——小型人類ホモ・フロレシエンシス再考

身長わずか1メートルほど、脳は現代人の3分の1しかない——それなのに大型の獲物を狩り、火まで操っていた。フローレス島で見つかった小型の人類、ホモ・フロレシエンシス(通称"ホビット")は、発見以来そんな「小さな体で高度なことをやってのけた人類...
古生物学・人類進化

笑いの「ハハハ」は1500万年前から変わっていなかった

ヒトもチンパンジーもゴリラも、笑うときは「ハ・ハ・ハ」と音を刻む。この刻むリズムが、5種類の大型類人猿でそろってよく似ていて、しかも1500万年ほど前にいた共通の祖先の時点からほとんど変わっていないらしい——そんな研究が報告されました。声は...
古生物学・人類進化

南アフリカの古人類ホモ・ナレディ、調べた歯はすべて「メスの可能性」——雄のしるしが見つからない謎

南アフリカの洞窟で見つかっている古い人類のなかま「ホモ・ナレディ」。その歯を調べたところ、調べた20体ぶんすべてから、雄(オス)であることを示す目印が見つからなかった——つまり、これまで見つかっているナレディは全員がメスだったかもしれない、...