暗黒物質

物理

原子核で時を刻む時計が、初めて自分で針を合わせた。室温の結晶で丸1日動いたトリウム時計は、ついでに暗黒物質も探した

時計の歴史は、「振り子」をどんどん小さくしてきた歴史です。振り子時計の振り子は水晶の振動に代わり、水晶はセシウム原子の中の電子の振動に代わり、いまは光の周波数で電子を揺らす光時計が最高精度を競っています。その次の候補として20年以上前から名...
科学・物理

加速器で「何もない空間」から暗黒物質を作る理論提案

宇宙の重力の帳尻は、目に見える物質だけでは合いません。星や銀河、ガスといった普通の物質を全部足しても、観測される重力の効き方を説明するには量が足りず、およそ5倍の「見えない何か」が必要になります。この見えない何かを暗黒物質と呼びます。宇宙の...
科学・宇宙

見えなかった矮小銀河の候補が47個、3つの銀河のまわりから見つかった

おとめ座超銀河団のはずれにあたる空の一角で、暗い矮小銀河(わいしょうぎんが)の候補が47個見つかりました。この範囲でこれまで知られていたのは4個だけなので、数は一気に10倍以上になったことになります。イタリア国立天体物理学研究所(INAF)...
科学・物理

地球そのものを検出器にして、10年分の地磁気データから暗黒物質を探した

暗黒物質(ダークマター)を探すには、ふつう専用の装置を作ります。地下深くに巨大なタンクを据えたり、強力な磁石を並べたり、いずれも何年もかけて建設するものです。ところが今回紹介する研究は、装置を何も作っていません。使ったのは、英国の観測所が2...
科学・宇宙

暗黒物質かもしれない一度きりの閃光——地下実験LZが報告した「消せない外れ値」

暗黒物質(ダークマター)を探して数十年、世界中の実験がずっと空振りを続けてきました。そんな中、米サウスダコタ州の地下1,500メートルにある実験施設「LUX-ZEPLIN(LZ)」のチームが、2026年9月1日、日本で開かれた国際会議で気に...
科学・宇宙

ダークフォトンは初期宇宙を温めていなかった——15年間の前提が崩れ、暗黒物質の探索範囲が広がる

暗黒物質の候補のひとつ「ダークフォトン」について、これまで「この範囲にはいない」とされてきた条件の多くが、実は成り立っていなかった——そんな論文が2026年8月13日、物理学の専門誌Physical Review Lettersに掲載されま...
宇宙・天文

ダークマターを“欠く”3例目の銀河、ケック望遠鏡が発見

宇宙にある銀河のほとんどは、目に見えない「ダークマター(暗黒物質)」にがっちり包まれている——というのが、これまでの常識でした。ところが、その常識に当てはまらない銀河が、また一つ見つかりました。ハワイ・マウナケア山頂のケック望遠鏡による観測...
宇宙・天文

暗黒物質を映す天然のレンズ ― 宇宙の正午で見つかった銀河団XLSSC 122

「宇宙の正午」に見つかった早すぎる銀河団ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が、本来ならまだできあがっていないはずの、重くて中心まで密に詰まった銀河団を見つけました。場所は約104億光年のかなた。光がそれだけの距離を旅してきたというこ...
宇宙・天文

巨大ブラックホールは暗黒物質に包まれている?光の反響が示した手がかり

「見えないのに、確かにそこにある」とされる暗黒物質(ダークマター=光で見えない物質)を、光の“こだま”を使って間接的に捉えられるかもしれない——そんな研究が出ました。狙いをつけたのは、天の川銀河の中心にあるような巨大ブラックホールの周りです...
科学ニュース・論文

1ゼプトジュール未満を実測——暗黒物質探しにもつながる超高感度センサー

フィンランドの研究チームが、想像しづらいほど小さなエネルギーを測り取ることに成功しました。その大きさは、わずか0.83ゼプトジュール。1ゼプトジュールにも届かない量です。「これまでで最も小さなエネルギーを、計算上の見積もりではなく実際に測っ...
科学ニュース・論文

87年ぶりに「見えた」現象——暗黒物質探しの土台を固めた初観測

1939年に予言されながら、87年ものあいだ誰も直接は見たことがなかった現象が、ついに実験で確かめられました。「ミグダル効果」と呼ばれるごく小さな現象で、宇宙の正体に関わる暗黒物質(ダークマター)を探すための、確かな足場になると期待されてい...