オーストラリア

AI

OpenAIのエージェントが豪政府の医療統計サイトを迂回侵入、通報は汎用アドレスへのメール1通

2026年9月23日、オーストラリアのアルバニージー首相がニューヨークでの記者会見で、ひとつの事件を公表しました。OpenAIのAIエージェントが、同年6月にオーストラリア政府の医療統計サイトへ無断で入り込み、公開されていないデータに到達し...
科学

平原のかすかな溝の下に、深さ150メートルの洞窟が隠れていた

オーストラリア南部に、ナラボー平原という石灰岩の台地があります。面積は20万平方キロメートルを超え、本州とほぼ同じ広さです。名前の由来はラテン語の「木がない」で、そのとおり見渡すかぎり平らで乾いた土地が続きます。この平原の東寄りに、幅100...
気象・気候

カタツムリの殻に刻まれていたのは、季節ではなく2つのサイクロンだった

オーストラリア東部の火口で拾われた、直径5センチほどのカタツムリの殻。これを渦巻きに沿って約1ミリ刻みで削り、成分を調べたところ、この個体が生きていた4年半のあいだに一帯を通過した2つのサイクロンの大雨が、はっきり読み取れました。クイーンズ...
生物

燃えている草原で、猛禽類だけが得をしていた

火が近づくと、たいていの生きものは逃げる。煙を感じ、熱を感じ、反対の方向へ走るか飛ぶ。ところがオーストラリア北部の草原には、その煙を目印にわざわざ火のほうへ向かう鳥たちがいる。しかも、ただ近づくだけではない。火があるときのほうが、彼らははる...
古生物学

【オルドビス紀の生物】アランダスピス – 骨が一片も残っていない、砂岩の型だけで知られる魚

名前アランダスピス(学名 Arandaspis prionotolepis)。属名は「アランダの盾」、種小名は「のこぎりの鱗」の意味分類脊椎動物 無顎類 翼甲形類 アランダスピス目 アランダスピス科時代オルドビス紀中期(ダーリウィリアン期、...
科学・生物

ザトウクジラの死産が初めて記録された朝、母親は子のそばを離れなかった

2025年7月17日の朝、オーストラリア東海岸のゴールドコースト沖で、1頭のザトウクジラが子を産みました。子は生きていませんでした。母親はそのあと、海底に沈んだ子のところへ何度も潜っていき、頭と胸びれで体に触れ、目と目が合う位置でじっと動か...
歴史・考古学

1788年のオーストラリアには、通説の7倍の人が暮らしていた

1788年、イギリスの第一次船団(ファースト・フリート)がシドニー湾に到着したとき、オーストラリア大陸にはどれくらいの人が暮らしていたのか。これは長いあいだ、はっきりした答えのない問いでした。理由は単純で、数えた人がいないからです。最初にま...
歴史・文化財

5万年の岩絵を傷つけたのは、いまの排煙ではなく半世紀前の排煙だった

オーストラリア北西部、ピルバラ地方の海沿いに、ムルジュガ(Murujuga)と呼ばれる一帯があります。バラップ半島とダンピア諸島。ここには推定100万〜200万点の岩面彫刻——岩の表面を叩いたり削ったりして図像を彫り込んだもの——が残ってい...
テクノロジー

オーストラリア全土の通信障害、引き金は”時計の巻き戻り”——そして防げたはずだった

2026年7月8日の朝、オーストラリア最大の通信会社Telstra(テルストラ)の携帯網が、全国規模で止まりました。影響を受けたのは880万人。オーストラリアの人口はおよそ2,700万人なので、国民の3人に1人が電話もデータ通信も使えなくな...
防災・リスク

核の冬・巨大噴火・パンデミック——「持ちこたえる国」を200件超の文献から洗い出した研究

核戦争、巨大噴火、小惑星の衝突、世界規模のパンデミック。地球全体を巻き込むような破局が本当に起きたとき、どの国がいちばん持ちこたえるのか——。この問いに研究として正面から答えた論文が、2026年8月、学術誌Global Challenges...
古生物学

翼竜を食べた魚竜が、さらに食べられていた——化石に残った三段の食物連鎖

およそ1億年前のオーストラリアで、空を飛ぶ爬虫類を海の爬虫類が食べ、その海の爬虫類をさらに大きな海の爬虫類がかじった——そんな三段の「食べる・食べられる」が、たった一体の化石に丸ごと残っていた。クイーンズランド州の内陸で掘り出された魚竜(ぎ...
生物

コアラのDNAが語る「10万年前の大激減」——人類が来るより前に数は崩れていた

コアラの数が大きく落ち込んだのは、約10万年前——人類がオーストラリアにたどり着くよりずっと前のことだった。オーストラリアと米国の研究チームが、457頭ぶんのコアラのゲノム(遺伝情報のまとまり)を解析して、そう報告した。減少のきっかけは人で...
テクノロジー

コンテナに収まる150kWレーザー「Apollo」、外部電源なしでドローンの群れに対抗

外部の電源につながず、内蔵バッテリーだけでドローンを200機撃ち落とす——そんな高出力レーザー兵器「Apollo(アポロ)」を、オーストラリアの防衛企業 Electro Optic Systems(EOS)が2025年9月に公開した。最大1...