一般相対性理論

宇宙・天文

重力波も重力レンズで曲がる――最大のブラックホール合体GW231123の質量を見直す研究

2023年11月23日、アメリカにある重力波望遠鏡LIGO(ライゴ)の2台が、ごく短い揺れを同時にとらえた。GW231123と名づけられたこの信号は、解析の結果、これまで観測されたなかで最も重いブラックホール同士の合体だとわかった。2つのブ...
物理学

反物質の重力を測るため、寿命2.2マイクロ秒の原子でビームを作った研究

反物質は、ふつうの物質と同じように下へ落ちるのか。この問いを確かめるための新しい道具が、スイスのポール・シェラー研究所(PSI)でできあがりました。「ミュオニウム」という、2.2マイクロ秒(100万分の2.2秒)で壊れてしまう原子を、向きと...
科学・宇宙

NASAが1976年に打ち上げた「ミラーボール衛星」は、なぜ壊れないのか

1976年5月4日、NASAはカリフォルニアのバンデンバーグ空軍基地から、直径60センチメートルの金属の球を打ち上げました。名前は LAGEOS(ラジオス)。正式には Laser Geodynamics Satellite、レーザー地球力学...
AI

AIに1911年より前の知識だけを与えたら、相対性理論にたどり着けるのか

1911年より前に書かれた文章だけを読ませたAIに、アインシュタインと同じ問いを投げたら、一般相対性理論にたどり着けるのか。Google DeepMindのデミス・ハサビス氏が2026年2月、ニューデリーのAIサミットでこう提案しました。そ...
科学・宇宙

重力波はまだ検出されていないのに、X線の到着時刻のずれが白色矮星連星の軌道の縮みを先に捉えた

2つの白色矮星(はくしょくわいせい)が、わずか6分あまりで互いのまわりを回っている。そんな連星のX線をていねいに追いかけたところ、その軌道が毎年少しずつ縮んでいることが、はっきり数字で見えてきました。Rahul Sharma 氏を筆頭とする...
科学・宇宙

いちばん近いブラックホールへ、1グラムの探査機を送れるか

太陽系の近所にブラックホールがあるなら、探査機を飛ばして間近で見てくればいい——そんな構想を、まじめに検討した論文が出ました。運ぶのは重さ1グラムほどのチップ。それを薄い帆にくくりつけ、地上から強力なレーザーを当てて、17分で光速の3分の1...
科学・宇宙

ブラックホールをわずか8.7年で一周する星「S301」——相対性理論の検証に新たな切り札

天の川銀河の中心にある巨大ブラックホールを、わずか8.7年で一周してしまう星が見つかった——そんな報告が2026年7月に発表されました。星の名前はS301。最も近づく瞬間には光速の8%を超える速さで駆け抜け、1周まわるたびに軌道の向きが約2...
科学・宇宙

重力崩壊しても特異点はできないかもしれない──「小さなビッグバン」がブラックホールを止める理論

「ブラックホールは、じつはブラックホールではないかもしれない」——そんな言い方をしたくなる理論研究が発表されました。巨大な星が自分の重さで潰れきったとき、その中心には必ず特異点(とくいてん)ができて、それを事象の地平線(じしょうのちへいせん...
科学・宇宙

ホーキングのブラックホール法則が、50年ぶりに書き換えられた

ブラックホールには温度があり、エントロピーがある——1970年代にホーキングたちがたどり着いたこの結論は、いまも物理学の土台のひとつになっています。ただ、この法則には最初から但し書きが付いていました。「じっとしているブラックホール」にしか使...
科学・宇宙

マグネター誕生の瞬間を初めてとらえた——超新星の“さえずり”が明かした宇宙の謎

宇宙でいちばん明るい部類の星の爆発を、いったい何が裏で動かしているのか——長年の謎に、はっきりした答えが出ました。約10億光年かなたの超新星から届いた奇妙な「さえずり」のような信号が、強烈な磁場を持つ中性子星「マグネター」が生まれる瞬間をと...
宇宙・天文

アインシュタインの理論がみちびいた発見——TESSがとらえた4万光年先の超木星

系外惑星を探す衛星TESSが、これまで一度も使っていなかった方法で木星のような惑星をとらえました。使ったのは、アインシュタインの一般相対性理論から出てくる「重力マイクロレンズ」という現象です。TESSは本来こういう惑星を見つけるようには作ら...