初期宇宙

科学・宇宙

スパコンの中で「小さな赤い点」が勝手に生まれた——ブラックホールを置かずに計算したら見えてきたLRDの正体

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が初期宇宙で見つけた「小さな赤い点」は、この数年で天文学のいちばんの謎のひとつになりました。正体の候補はいくつもあって、観測が増えるたびに手掛かりも増えるのに、決め手が出ない。そんな中で、少し毛色の違う研究が2...
科学・宇宙

初期宇宙の銀河はガスがぎゅうぎゅうに詰まっていた――千葉大チームがアルマで中性ガスを直接検出

ビッグバンから7〜8億年しか経っていない時代の銀河から、「星の材料」そのものの信号をつかまえた。千葉大学の札本佳伸(ふだもと・よしのぶ)特任助教らの国際チームが、南米チリのアルマ望遠鏡でそういう観測をやってのけました。論文は2026年6月に...
科学・宇宙

ダークフォトンは初期宇宙を温めていなかった——15年間の前提が崩れ、暗黒物質の探索範囲が広がる

暗黒物質の候補のひとつ「ダークフォトン」について、これまで「この範囲にはいない」とされてきた条件の多くが、実は成り立っていなかった——そんな論文が2026年8月13日、物理学の専門誌Physical Review Lettersに掲載されま...
科学・宇宙

銀河の外に「裸」で浮かぶブラックホール星——JWSTの「小さな赤い点」の謎に迫る発見

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が初期の宇宙を撮り始めてから、説明のつかないものが写り続けています。「小さな赤い点(little red dots)」と呼ばれる、ぽつぽつとした赤い天体です。MIT(マサチューセッツ工科大学)などの...
科学・宇宙

ウェッブ望遠鏡の謎「小さな赤い点」、育った後の姿かもしれない銀河が見つかる

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測を始めてから4年、天文学者をずっと悩ませてきた正体不明の天体群があります。「小さな赤い点(リトル・レッド・ドット)」と呼ばれる、初期宇宙に大量に散らばる謎の光です。その謎に、思いがけない方向から手掛かりが...
科学・宇宙

南極の氷がとらえる謎のニュートリノ、発生源はウェッブが見つけた「小さな赤い点」かもしれない

宇宙にはいま、別々のところで宙ぶらりんになっている謎がふたつあります。ひとつは、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が初期の宇宙で大量に見つけた、正体不明の赤い天体「小さな赤い点」。もうひとつは、南極の氷の下で十年以上とらえ続けられている、どこか...
科学・宇宙

太陽400万倍のブラックホールが猛烈に育っている、18億光年先の渦巻銀河

ふつう、銀河の中心から届く電波の「増光」は、数日から数週間で収まります。ところが、しし座の方向にある、ある渦巻銀河は8年以上にわたって明るいまま。しかも中心のブラックホールは、太陽の数百万倍という“軽さ”のわりに、ものすごい勢いで物質を食べ...
科学・宇宙

JWSTが暴く「隠れた銀河合体」——巨大銀河が早々に星づくりをやめた理由

初期宇宙にある巨大な銀河のなかには、思っていたよりずっと早く星づくりをやめてしまったものがある。長いあいだ理由がわからなかったこの謎に、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)が一つの答えを出した。おだやかに見える銀河の姿の奥に、過去の激...
科学・宇宙

観測史上もっとも古いクエーサーを更新――ユークリッドが見つけた宇宙の夜明けの31天体

欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡ユークリッドが、宇宙が生まれてまだ8億年ほどしか経っていなかったころの古代クエーサーを、いっぺんに31個も見つけました。しかもそのうちの2個は、これまで人類が観測したどのクエーサーよりも古い、新記録の天体で...
宇宙・天文

ビッグバン後8.5億年の“またたく”クエーサー、円盤はもう平らだった

宇宙が生まれてまだ8億5000万年ほどしか経っていなかったころのクエーサーが、ちらちらと“またたいて”見えた。その光のゆらぎを手がかりにたどると、中心にある巨大ブラックホールが、すでに平たい円盤をまとっていたことがわかった。薄くて平らな円盤...
宇宙・天文

天の川の100分の1サイズの銀河が、生まれたての宇宙の霧を焼き払っていた

生まれたばかりの宇宙は、水素のもやに覆われて光がまっすぐ進めない、いわば「霧の中」のような状態でした。その霧をいったい何が晴らして、宇宙は今のように透き通ったのか——天文学が長年追いかけてきた大きな問いです。ハッブル宇宙望遠鏡が、その「霧が...