昆虫

生物

ミツバチの針は、切り離されたあとも「つぶれるピストン2本」で毒を送り続ける。1910年から知られていた弁の動きを、高速度撮影で初めて見た

ミツバチに刺されると、ハチが飛び去ったあとも針が皮膚に残り、しばらく毒を送り続けます。針の根元には毒嚢(どくのう)と筋肉、神経節が付いたままで、本体から切り離されても自分で動くからです。この針の中に「弁のついたポンプ室」があることは1910...
古生物学

ジュラ紀の森には、人間に聞こえない声が響いていた

1億6,500万年前の森で、虫がどんな声で鳴いていたか。それを化石の翅(はね)から割り出した研究が、8月25日付のPNAS(米国科学アカデミー紀要)に出ました。中国・四川農業大学の顧俊傑(Jun-Jie Gu)氏を筆頭に、英リンカーン大学、...
科学・生物

昆虫はなぜ海にいないのか——有力な「水圧説」が、アフリカの湖の虫で消えた

動物のなかで、種類の数がいちばん多いのは昆虫です。名前が付いているだけで100万種を超え、実際には数百万種、近年の推計では1000万種を大きく超えるとも言われます。陸にも空にも、川にも池にもいる。それなのに、海だけがぽっかり空いています。こ...
地球科学

【地球年表08】古生代 石炭紀 – 巨大昆虫が飛んだ、酸素の濃い森

石炭紀は、約3億5900万年前から約2億9900万年前まで、およそ6000万年続いた時代です。古生代を構成する6つの紀のうち5番目にあたり、前がデボン紀、次がペルム紀。古生代はここから残り1紀になります。名前はそのまま石炭から来ています。1...
科学・宇宙

世界の蝶の10種に1種が引っ越していた——15の言語をまたいで集めた6,182件の記録から

庭で見かける蝶の顔ぶれは、意外と入れ替わります。子どものころ図鑑で「南の蝶」として覚えた種類が、いつのまにか近所を飛んでいる。そういう感覚を、世界規模の数字で裏づける研究が発表されました。オーストラリアのモナシュ大学を中心とする国際チームが...
生物

博物館の骨格標本を掃除する、体長5センチの新しい「職人」

博物館に並ぶ動物の骨格標本は、どれも骨だけがきれいに残っている。見慣れた光景だが、あそこまでの状態にするには、誰かがどこかで肉を落としている。そして多くの博物館で、その仕事を実際に引き受けているのは人ではなく虫だ。カツオブシムシの仲間である...
生物・生命科学

ほとんど老いないチョウ、348日を生きた記録と落ちない握力

チョウの成虫が生きられるのは、ふつう数週間です。ところが中米・南米の熱帯林にいるヘリコニウス属のチョウには、348日——1年にあと2週間ほど足りないところまで生きた個体の記録があります。しかも歳をとっても、脚の力が落ちる気配がほとんどない。...
生物・生命科学

ミツバチが自力で作れない栄養素を、遺伝子組み換え酵母に作らせる

遺伝子を組み替えた酵母を粉にしてミツバチに食べさせたら、巣が育て上げたサナギの数が最大で15倍になった。オックスフォード大を中心とするチームが、そんな結果を報告しています。ミツバチの減少は長く問題になっていて、原因もダニ、ウイルス、農薬、気...
科学・生物

ハチは死なない。でも卵が減る——スルホキサフロルが変えていた遺伝子の働き

ハチを殺さない程度の量でも、その先の世代は減っていた——ジョージア工科大学の研究チームが、新世代の殺虫剤スルホキサフロルをマルハナバチに与える実験を行い、影響がいちばん強く出た場所を突き止めました。脳ではなく、卵巣でした。ネオニコチノイドの...
動物・生物

ゴマ粒より小さい脳で「発明」——マルハナバチが教わっていない解き方を自力で見つけた

脳の大きさはゴマ粒にも満たない。そんなマルハナバチが、だれにも教わっていない解き方を自分で編み出した——という研究が、科学誌『Science』に載りました。天井にくっついて手の届かない花に、床にあるボールを転がして真下まで運び、その上によじ...
科学

新種のテントウムシ、研究室のすぐ外の松の木で見つかる

新種の生きものを見つけるというと、人がなかなか立ち入らない森や離島に分け入る話を思い浮かべます。ところが今回見つかった新種のテントウムシは、研究者の実験室のすぐ外——キャンパスに生えていた松の木にいました。しかも同じ研究で、もう1種の新種も...