脳

医学・健康

年をとって細かいことを忘れるのは、脳が「教える側」に切り替わっているからだという仮説

歳をとると、車をどこに停めたか、約束は何時だったかといった細かいことを思い出しにくくなります。こうした「いつ・どこで・何が」の記憶(エピソード記憶)を担うのは、脳の海馬という部分です。一方で、物事の大枠や一般的な知識、話の要点をつかむ「意味...
科学・生命

脳は2つの部品から別々に作られていた——教科書が書き換わる発見

脳は、ひとつの大きな器官です。前のほうで考えごとをして、後ろのほうで呼吸と心拍を保つ。役割は違っても、もとをたどれば同じ細胞から枝分かれして育った——教科書はずっとそう書いてきました。ひとつの神経前駆細胞(神経のもとになる細胞)から、前脳・...
生物

ハエのオスの神経系166,700個を全部つないだら、メスとの違いは5%の細胞に集まっていた

キイロショウジョウバエのオス1匹分の中枢神経系——脳と、その下に続く腹側神経索(ふくそくしんけいさく)——に含まれる神経細胞166,700個を、1個も飛ばさずに配線図にした、という報告が出ました。細胞どうしのつなぎ目(シナプス)も数百万個ぶ...
動物

ドードーの脳をCTで復元したら、夜行性鳥類の特徴が見つかった

「ドードーのように愚か」という言い回しがあるくらい、ドードーは昔から「間抜けな鳥」の代名詞にされてきました。そのドードーの頭骨をCTスキャンして脳を復元した研究が、2026年8月5日付でZoological Journal of the L...
健康・医学

人工関節の摩耗粉は脳まで届いていた——それでも認知機能は変わらなかった

ひざや股関節に入れた人工関節は、長く使ううちに少しずつ削れていきます。その削れかすである金属の微粒子が、体の中をどこまで移動するのか——アメリカのラッシュ大学を中心とする研究チームが、亡くなった方から提供された701人分の脳を調べたところ、...
考古学

脳だけが腐らずに残る理由は「腐敗が自分で自分を止めるから」だった

数千年前の墓を掘ると、骨だけになった遺体のなかに、脳だけが残っていることがあります。皮膚も内臓も筋肉も土に還っているのに、死んだあといちばん早く溶けてなくなるはずの脳が、縮んだ塊としてそこにある。長いあいだ説明のつかなかったこの現象に、オッ...
古生物学

脚を失ったヘビの出発点は一つではなかった——8000万年前の化石が示す初期の多様性

ブラジル・サンパウロ州の採石場で2020年に掘り出された小さなヘビの化石が、新種として Nature に記載されました。名前は Tametara mirim(タメタラ・ミリム)。7500万〜8500万年前、恐竜がまだ地上を歩いていた時代のヘ...
医学・健康

2度目の妊娠は、1度目と同じようには脳を変えない

妊娠すると、女性の脳は作り変わる。これは2017年ごろから繰り返し確かめられてきた話です。ただ、これまで調べられてきたのは「1人目のとき」だけでした。じゃあ2人目のときはどうなるのか。同じことがもう一度起きるのか、それとも違うことが起きるの...