カンブリア紀

古生物学

【カンブリア紀の生物】レアンコイリア – 「目のない泥食い」とされていた、鞭をもつ捕食者

名前レアンコイリア(Leanchoilia)。属名はカナダ太平洋鉄道にあった駅「レアンコイル」にちなむ。模式種の種小名スペルラタ(superlata)はラテン語で「誇張された」の意味分類節足動物門 メガケイラ類(大付属肢節足動物) レアンコ...
古生物学

【カンブリア紀の生物】ユンナノズーン – 30年で分類が5回変わり、まだ決まらない

名前ユンナノズーン(Yunnanozoon lividum)。「雲南の動物」の意味。種名の lividum は「鉛色の」で、化石の色にちなむ分類左右相称動物。系統上の位置は未確定(脊椎動物の祖先筋、脊索動物の祖先筋など複数の説がある)時代カ...
古生物学

【カンブリア紀の生物】ミロクンミンギア – 教科書に載る最古の魚、確かな標本はたった1点

名前ミロクンミンギア(学名 Myllokunmingia fengjiaoa。ギリシャ語で魚を指す myllos と、発見地に近い雲南省の省都・昆明の名を合わせたもの。種小名は中国語の「豊嬌(美しい)」にちなむ)分類脊索動物門・無顎類(ミロ...
古生物学

【カンブリア紀の生物】マルレラ – 2万5000点も見つかっているのに、仲間が決まらない

名前マルレラ(Marrella splendens)。属名はウォルコットの友人だったケンブリッジ大学の古生物学者ジョン・マーにちなむ。種小名はラテン語で「輝く」「美しい」分類節足動物門・マルレラ目(マルレロモルフ類)。上位の所属は未確定時代...
古生物学

【カンブリア紀の生物】ピカイア – 人類最古の祖先と呼ばれた70年と、その後

名前ピカイア(Pikaia gracilens)。属名は化石産地の近くにあるピカ峰、種小名は「ほっそりした」の意味分類脊索動物(現生のどのグループにも属さない初期の系統)時代カンブリア紀中期(約5億800万年前)発見地カナダ・ブリティッシュ...
古生物学

【カンブリア紀の生物】ハルキゲニア – 上下も前後も逆さまに復元された40年

名前ハルキゲニア(Hallucigenia)。ラテン語の hallucinatus「幻覚、心のさまよい」に由来分類汎節足動物・葉足動物(ハルキゲニア科)時代カンブリア紀(約5億800万年前のバージェス頁岩、約5億1800万年前の澄江の種を含...
古生物学

【カンブリア紀の生物】ハルキエリア – 22年間、鱗だけが知られていた動物

名前ハルキエリア(Halkieria)。全身が知られている種はハルキエリア・エヴァンゲリスタ(Halkieria evangelista)の1種だけ。種小名はラテン語で「福音を伝える者」。ばらばらの鱗しか知られていなかった多くの化石の正体を...
古生物学

【カンブリア紀の生物】ハイコウイクチス – 最古の魚には目が4つあった

名前ハイコウイクチス(学名 Haikouichthys ercaicunensis/「耳材村(アルツァイツン)産の、海口(ハイコウ)の魚」の意味)分類脊索動物門 ミロクンミンギア科。あごを持たない無顎類(むがくるい)で、最古級の脊椎動物とさ...
古生物学

【カンブリア紀の生物】ネクトカリス – エビでも魚でもイカでもなく、矢虫のなかまだった

名前ネクトカリス(Nectocaris pteryx)。属名は「泳ぐエビ」、種小名は「翼」の意味分類毛顎動物(矢虫)に近い系統とする説が有力(2025年)。ネクトカリス科時代カンブリア紀(約5億1800万〜5億800万年前)発見地カナダ・バ...
古生物学

【カンブリア紀の生物】三葉虫 – 目のレンズが方解石の結晶でできていた

名前三葉虫(さんようちゅう) 学名 Trilobita「三つの葉」の意味分類節足動物門・三葉虫綱(絶滅)時代カンブリア紀前期(約5億2100万年前)〜ペルム紀末(約2億5200万年前)発見地世界各地。モロッコ、北米、チェコ、中国などが有名で...
古生物学

【カンブリア紀の生物】サッコリタス – 肛門のない1mmの袋が人類の祖先と呼ばれた理由

名前サッコリタス(Saccorhytus coronarius)。ラテン語の「袋(saccus)」とギリシャ語の「しわ(rhytis)」から。種名の coronarius は「冠のような」の意味で、突起に縁取られた口を指す分類脱皮動物(節足...
古生物学

【カンブリア紀の生物】オパビニア – 学会で笑われた復元図が、そのまま定説になった

名前オパビニア(Opabinia regalis)。属名はカナダの山道「オパビン峠」に由来し、種小名は「王の」の意味分類汎節足動物。節足動物の祖先系統(ステムグループ)に置かれる時代カンブリア紀中期(約5億800万年前)発見地カナダ・ブリテ...
古生物学

【カンブリア紀の生物】オットイア – 腸の中身から5億年前の献立が分かった蠕虫

名前オットイア(Ottoia)。バージェス頁岩の北西にあるオットー峠にちなむ。種小名 prolifica は「子だくさん」の意味で、標本の多さから分類鰓曳動物(えらひきどうぶつ)の系統に属する幹群時代カンブリア紀中期(約5億800万年前)発...
古生物学

【カンブリア紀の生物】ウィワクシア – 口は軟体動物、背中は環形動物

名前ウィワクシア(Wiwaxia)。属名はカナダ・ヨーホー国立公園のウィワクシー峰から。この山名は先住民ストーニー・ナコダの言葉で「風の強い」を意味する。種小名の corrugata はラテン語で「しわの寄った」分類冠輪動物。軟体動物の初期...
古生物学

【カンブリア紀の生物】アユシェアイア – 姿は最初から正しく、素性だけが決まらない

名前アユシェアイア(Aysheaia pedunculata)。属名は化石産地の近くにあるアイシャ峰(現アイーシャ峰)から。種小名はラテン語で「足」の意味分類葉足動物(ロボポディア)。節足動物・カギムシ・クマムシの共通の祖先に近い系統時代カ...
古生物学

【カンブリア紀の生物】アノマロカリス – エビとクラゲとナマコ、三つの生物として記載されていた

名前アノマロカリス(Anomalocaris canadensis)。属名はギリシャ語の「異なる」とラテン語の「エビ」から。「ふつうのエビとは違う」の意分類節足動物の初期系統(ステムグループ)。ラディオドンタ目 アノマロカリス科時代カンブリ...
地球科学

【地球年表04】古生代 カンブリア紀 – 動物の体の設計図が出そろった時代

カンブリア紀は、いまから約5億3900万年前に始まり、約4億8700万年前まで続いた、およそ5200万年の時代です。古生代の最初の紀であると同時に、地球の歴史を大きく二分する「顕生代(けんせいだい)」——生き物の姿が化石ではっきり見えるよう...
科学・宇宙

地球46億年の年表——三畳紀もジュラ紀も、これで全部つながる

恐竜の話を読んでいると、三畳紀、ジュラ紀、白亜紀という言葉が当たり前のように出てきます。ただ、この「紀」が地球の歴史全体のどのあたりを指すのか、前後に何があったのかとなると、意外と全体像はつかみにくいものです。この記事では、地球が生まれた約...