世界遺産

歴史・文化財

5万年の岩絵を傷つけたのは、いまの排煙ではなく半世紀前の排煙だった

オーストラリア北西部、ピルバラ地方の海沿いに、ムルジュガ(Murujuga)と呼ばれる一帯があります。バラップ半島とダンピア諸島。ここには推定100万〜200万点の岩面彫刻——岩の表面を叩いたり削ったりして図像を彫り込んだもの——が残ってい...
考古学

血が接着剤だった——2000年色あせない中国の岩絵の化学

中国南部、ベトナム国境に近い広西チワン族自治区に、左江(さこう)という川が流れています。その両岸に切り立つ石灰岩の断崖に、赤い人型がびっしりと描かれた場所があります。左江花山岩画。2016年にユネスコの世界遺産に登録された岩絵群です。描かれ...
歴史・考古学

2,500年前の像が無傷で残った理由は、ローマ人が「道に敷いた」から

トルコ西部のサルディス遺跡から、高さ2.2メートルの大理石像が出ました。若い男性の立像で、右手に果実らしきものを持っています。二つに割れていて、足先といくつかの破片は欠けたままです。制作されたのは紀元前470〜450年ごろ。つまり、およそ2...
歴史・考古学

8月のあいだ、ストーンヘンジの石の輪に入れるのは1日ひと組

イングランドの史跡を管理する慈善団体イングリッシュ・ヘリテッジが7月29日、ストーンヘンジの石の輪の中に、この8月のあいだ毎日ひと組だけを入れると発表した。応募の手続きはない。8月中の見学チケットを訪問日の72時間以上前に公式サイトで買えば...
考古学

4万年前の指先の鳥——マンモスの牙に彫られた2センチの像

マンモスの牙から彫り出された、親指の爪ほどの鳥の像が2体。長さはおよそ2センチ、重さは1.3グラムと0.7グラムです。1円玉1枚が1グラムなので、片方はそれより軽い。彫られたのは、いまからおよそ4万年前でした。目を引くのは、2体が別々の姿勢...