人工衛星

科学・宇宙

宇宙ごみで人が死傷する確率が5年で倍の年4%に——ESAの年次報告が示した「落ちてくる側」の数字

2026年7月、オーストラリア・クイーンズランド州の浜辺で、金属の球がいくつか見つかりました。オーストラリア宇宙庁は、外国のロケット本体の破片と見て矛盾しないと発表しています。2024年5月には、アメリカのノースカロライナ州の山道のそばで、...
科学・宇宙

検出器が半分死んでも動いた——宇宙で初めて量子干渉を確認した光のプロセッサ

「量子コンピュータが初めて宇宙で動いた」というニュースが、9月末に海外の科学メディアで流れました。ウィーン大学の研究チームが、光を使う量子プロセッサを小型衛星に載せ、高度約510kmの軌道上で量子干渉を確認したというものです。見出しだけ読む...
テクノロジー

衛星を守る飛行隊、飛行機は飛ばさない――英空軍が「第III宇宙効果飛行隊」を新設

イギリス空軍(RAF)が2026年9月23日、新しい部隊をつくると発表しました。名前は「第III宇宙効果飛行隊(No. III Space Effects Squadron)」。飛行隊と名がついていますが、飛行機を飛ばす部隊ではありません。...
科学・宇宙

NASAが1976年に打ち上げた「ミラーボール衛星」は、なぜ壊れないのか

1976年5月4日、NASAはカリフォルニアのバンデンバーグ空軍基地から、直径60センチメートルの金属の球を打ち上げました。名前は LAGEOS(ラジオス)。正式には Laser Geodynamics Satellite、レーザー地球力学...
科学・宇宙

空気を吸って飛ぶ衛星エンジンの中身——MRIの鳥かご型アンテナで電離する

「空気を吸い込んで、それを燃料にして飛び続ける衛星」というアイデアがあります。大気吸込み式電気推進(ABEP)と呼ばれる方式で、これから飛ばすという企業の計画も出てきました。ただ、計画の発表で語られるのは「何をやるか」であって、「エンジンの...
科学・宇宙

衛星が燃え尽きる30秒を、8人がジェット機で追いかけた理由

2026年8月31日と9月1日(世界時)、欧州宇宙機関(ESA)の衛星「Samba(サンバ)」と「Tango(タンゴ)」が、南太平洋のトンガ沖の上空で大気圏に突入し、燃え尽きました。これは事故ではなく、ESAが何年も前から落下点と時刻を決め...
科学・宇宙

バッテリーが死んでも蘇り続けた衛星編隊、26年目の計画的な幕引き

2026年9月2日の朝6時30分(世界時では9月1日21時30分31秒)——欧州宇宙機関(ESA)が最終予測として示したこの時刻に、衛星「Tango(タンゴ)」がニュージーランド北方の南太平洋上空で大気圏に突入しました。予測の誤差はわずか±...
科学・宇宙

救出は失敗、それでも観測は再開――NASAの衛星スウィフト、最後の数か月

2026年8月26日、NASAのガンマ線バースト観測衛星「ニール・ゲーレルス・スウィフト天文台」(以下スウィフト)が、搭載する3つの観測装置のうち2つ——X線望遠鏡(XRT)と紫外線・可視光望遠鏡(UVOT)——を再起動し、宇宙の観測に戻り...
科学・宇宙

通信衛星スターリンク、そのまま大気の「観測網」になっていた

地球のまわりを飛んでいる通信衛星スターリンクが、思いがけない形で科学の役に立ち始めています。京都大学生存圏研究所の山本衛さんが、スターリンクの公開データだけを使って、上空約480kmの大気の濃さが地球全体でどう分布しているかを描き出しました...
科学・宇宙

イオンエンジンとは何か——「はやぶさ」を帰還させた宇宙の省燃費エンジン

イオンエンジン(イオン推進器)は、電気の力でイオンを加速して噴射し、その反動で進む宇宙用のエンジンです。火を噴いて飛ぶ化学ロケットとはまったく別の原理で動き、推す力は紙切れを持ち上げる程度しかありません。それでも宇宙では第一線の推進装置とし...
科学・宇宙

夜に太陽光を届ける衛星、その明るさは満月の約40倍——14km離れても逃げられない

宇宙に鏡を並べて、夜の地上に太陽の光を届ける。アメリカのReflect Orbital社が進めているこの計画について、「実際にどのくらい明るいのか」を大気の物理から見積もった論文が出ました。スロバキア科学アカデミーのMiroslav Koc...
科学・宇宙

邪魔者の空気を燃料に——大気を吸い込んで飛ぶ衛星、初の打ち上げ計画が発表

スペインの新興企業Kreios Space(クレイオス・スペース)が、「大気を吸い込んで進む衛星」を打ち上げる計画を発表しました。2026年8月4日の発表で、衛星の本体はリトアニアの衛星メーカーKongsberg NanoAvionics(...
科学・宇宙

打ち上げ計画の合計は170万機——ESOが計算した、地上の天文台が失うもの

いま地球のまわりを回っている人工衛星は、1万4000機あまり。ところが各国・各社が当局に出している打ち上げ計画を全部足すと、170万機を超えます。この計画がそのまま実現したら、地上の望遠鏡はどうなるのか。ヨーロッパ南天天文台(ESO)の天文...
宇宙

宇宙に324平方メートルの鏡を広げる衛星「エアレンディル1」、FCCが許可

夜の空に鏡を広げて、地上の一点に太陽の光を落とす。そんな衛星の打ち上げを、アメリカの連邦通信委員会(FCC)が2026年7月9日に許可しました。会社の名前はReflect Orbital、衛星の名前は「エアレンディル1(Earendil-1...
科学・宇宙

太陽嵐を「はね返す」6機の衛星——シミュレーションが示した宇宙天気対策

太陽の活動が引き起こす「磁気嵐(じきあらし)」は、送電網やGPS、人工衛星に被害を与えることがあります。これまで人類にできたのは、その到来を予測して被害に備えることだけでした。ところがボストン大学の研究チームが、磁気嵐そのものの強さを半分ほ...
科学ニュース・論文

日本の夜空の「赤いオーロラ」、ISSより高い500〜800kmまで届いていた

日本の夜空にまれに現れる、ぼんやりした赤いオーロラ。その光が、思っていたよりずっと高いところ——地上500〜800kmまで届いていたことがわかりました。国際宇宙ステーション(ISS)が飛んでいるのがだいたい高度400kmなので、それよりも上...