臨床試験

医学・健康

砂糖の2,000倍甘いタンパク質でアイスクリームを作ったら、食後の血糖の山が半分になった

砂糖を減らしたいが、甘いものはやめたくない。この当たり前の願いに、タンパク質で応えようという研究があります。ブラゼインは、西アフリカの果実から見つかった小さなタンパク質で、重さあたり砂糖の500〜2,000倍甘く、体の中ではふつうのタンパク...
科学・医療

DNAを切らずにB型肝炎ウイルスを黙らせる新技術

B型肝炎は、ウイルスを体から追い出すのがとても難しい感染症です。いま標準で使われている核酸アナログ製剤という飲み薬は、ウイルスが増えるのを抑え込む力は高いのですが、飲むのをやめるとウイルスがぶり返すことが多く、多くの人が何年も、場合によって...
医学・健康

再発後に使う薬を「がんになる前」に使ったら、効き目は約2倍になった

血液のがんの一つ、多発性骨髄腫には「一歩手前」の段階があります。検査では異常が出ているのに症状はなく、これまでは発症するまで様子を見るのが普通でした。その段階の人に、本来は再発後に使う免疫の薬を先に投与した臨床試験の結果が、2026年9月1...
医学・健康

白斑に1日1回の飲み薬——48週で顔の色が大きく戻った人が4人に1人、614人の第3相試験

皮膚の色が白く抜ける「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」に対して、1日1回の飲み薬で色が戻ってきた、という臨床試験の結果が医学誌The Lancetに載りました。薬の名前はウパダシチニブ。もともと関節リウマチやアトピー性皮膚炎の薬として...
医学・健康

遺伝子治療の試験で子どもが2人亡くなっていた——1年後に明るみに出た2つの死

遺伝子治療のニュースは、このところ明るい話が続いていました。生まれつきの病気を持つ赤ちゃんが、一人のために作られたゲノム編集薬で救われた、といった話です。その裏側で、上海の2つの臨床試験で子どもが2人亡くなっていたことが、この夏に相次いで明...
医学・健康

関節リウマチの薬で、重い円形脱毛症の髪が半年で戻った——1,399人の第3相試験

関節リウマチの治療に使われている飲み薬を、重い円形脱毛症の患者に半年間飲んでもらったところ、半数近くの人で頭皮の8割以上に髪が戻った。そんな結果が、米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のArash Mostaghimi氏らによる国際チームから...
科学・医療

悪玉コレステロールを52%下げた遺伝子編集、注目すべきは数字ではなく12か月後の測定だった

点滴を一度受けるだけで、肝臓の細胞のなかにある遺伝子を書き換えてしまう。そんな薬の、投与から1年後の追跡データが公表されました。CTX310という開発中の薬で、対象は既存の薬では脂質が下がりきらなかった15人です。米クリーブランド・クリニッ...
医学・健康

体の中でCAR-T細胞を作る——注射一本で試した16人の結果

注射を一本打つだけで、患者の体の中にCAR-T細胞ができた——そんな臨床試験の結果が、9月3日付の The New England Journal of Medicine に載りました。対象は、既存の治療では抑えきれなくなった神経の自己免疫...
健康・食品

砂糖の3,500倍甘いのに血糖が動かない——「甘味たんぱく質」の臨床試験が示したこと

アイスティーを1杯甘くするのに、粉が3ミリグラムもいらない——そんな甘味料の臨床試験の結果が、食品科学の専門誌『Food Chemistry』に掲載されました。イスラエルのバイオ企業Amai Proteins(アマイ・プロテインズ)が開発し...
医学・健康

ドナー角膜1枚から400枚以上——レーザーで「印刷」する角膜移植、臨床試験へ

2025年10月29日、イスラエル・ハイファのランバム医療センターで、ひとつの手術が行われました。患者に移植されたのは、亡くなった方から提供された角膜——ではなく、実験室で培養した人の細胞から「印刷」して作った角膜の組織です。企業の発表によ...
医学・健康

魚油のオメガ3は脳に届いていた。それでも認知機能は変わらなかった

オメガ3のサプリは、脳にちゃんと届いていました。それでも、記憶や思考のテスト成績はまったく変わりませんでした——。南カリフォルニア大学(USC)ケック医学校の研究チームが、365人を2年間追いかけた臨床試験の結果を2026年6月、医学誌eB...
医学・健康

狙いにくい「タウ」を減らして進行を遅らせた、アルツハイマーの実験薬

アルツハイマー病の薬というと、この数年で承認されたものはどれも「アミロイドβ」というタンパク質を狙うものでした。もうひとつの犯人とされながら、これまで薬で減らすのがとても難しかった「タウ」を標的にした実験薬が、早期のアルツハイマー病で認知機...
医学・健康

注射なしの飲み薬で6〜8kg減——オルフォルグリプロンと経口セマグルチドの直接比較

注射に頼らず、飲み薬だけで。しかもこれまで出ていた飲み薬より、体重も血糖もよく下がった——。イーライリリーが開発中の新しい肥満・糖尿病の飲み薬「オルフォルグリプロン」が、大規模な臨床試験で、いま市場にある経口タイプの薬(経口セマグルチド)を...
医学・健康

筋肉のサプリが心にも効く?クレアチンとうつ症状の最新レビュー

筋トレをする人にはおなじみのサプリ「クレアチン」。筋肉づくりのために飲まれるあの白い粉が、じつは脳のはたらきにも関わっているかもしれない——そんな研究の見直しが発表されました。カナダ・オタワ大学のチームが、うつ症状に対するクレアチンの効果を...
医学・健康

薬でも下がらなかった悪玉コレステロールが「ほぼ半分」に——新旧の薬を組み合わせる臨床試験

コレステロールを下げる薬を飲んでいるのに、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールがなかなか目標まで下がらない。そういう人は珍しくありません。そんな「薬が効きにくいタイプ」の人を対象にした臨床試験で、既存の薬と、まだ承認されていない新しい錠剤を組...
医学・健康

腸を入れ替えると自閉症の症状が減る?腸脳相関に挑む治療、第3相へ

腸の中にすむ細菌を、健康な人のものと入れ替える。たったそれだけの治療で、自閉スペクトラム症(自閉症)の症状が和らぎ、しかも2年後にはさらに改善していた——そんな研究結果が、いま改めて注目を集めている。手がけているのはアリゾナ州立大学(ASU...
医学・健康

衰えた免疫細胞を「若返らせる」――人で初めての臨床試験が始まる

歳をとると、体を守ってくれる免疫の力はだんだん落ちていきます。風邪が長引きやすくなったり、ワクチンの効きが鈍くなったりするのも、その一部です。その「衰えた免疫細胞」を取り除くのではなく、もう一度若い状態に戻せないか——そんな狙いの治療を、人...