深海

生物

深海採掘の候補地の泥から、ウイルス1万1,742種。99%が人間にとって初めて見るものだった

太平洋の真ん中、ハワイとメキシコのあいだの深海に、クラリオン・クリッパートン海域と呼ばれる広い海底があります。水深4,000〜5,000メートルの泥の上に、こぶし大の黒い塊が一面に転がっている場所です。多金属団塊と呼ばれるこの塊には、マンガ...
科学・環境

水深4,700mの放射性廃棄物ドラム缶は、腐食して中身が漏れ出していた

1949年から1982年にかけて、ヨーロッパ各国は放射性廃棄物を詰めたドラム缶を北東大西洋の深海に沈めていました。本数にして20万本以上、重さにして15万トン以上。多くは水深3,000〜5,000mの海底に投棄されています。投棄が止まってか...
古生物学

【オルドビス紀の生物】ウミユリ – 動かないはずの「海の花」は、這って逃げる

名前ウミユリ(海百合)。学名はウミユリ綱 Crinoidea で、ギリシャ語の「ユリ(krinon)」と「形(eidos)」から「ユリに似たもの」の意味分類棘皮動物門 ウミユリ綱(ウニ、ヒトデ、クモヒトデ、ナマコと同じ門)時代オルドビス紀前...
環境

アルゼンチン沖の深海谷で見つかった29点のごみ、出どころは陸ではなく漁船だった

アルゼンチン沖、水深1,920メートルの岩だらけの海底に、色鮮やかな袋が一枚落ちていました。無人探査機が撮った写真を見ると、それが即席麺「ミーゴレン」の空き袋だとわかります。深海の岩と砂のなかで、その包装だけがやけに見慣れた色をしています。...
生き物

深海の底を歩く魚キホウボウ、魚類初の「後ろ歩き」が撮影される

海の底を、ひれで「歩く」魚がいます。中国・中山大学などの研究チームが、南シナ海の深海でその魚を潜水艇で間近に撮影し、査読付きの学術誌『Ocean-Land-Atmosphere Research』に発表しました。論文のタイトルは、飾り気なく...
古生物学

モロッコの山中で見つかった「ゾウの皮膚」の岩 深海に生きた微生物たちの置き手紙

モロッコの山の中で、地質学者が「ここにあるはずのない」模様の刻まれた岩を見つけました。かつて深い海の底だった約1億8000万年前の岩の表面に、細かいしわが一面に走っていたのです。このしわ、じつは浅い海にすむ微生物たちが残す"生きた痕跡"とし...
生物

70km先まで届くクジラの音、何のためかは誰も知らない

オスのマッコウクジラだけが出す、謎の音があります。低くて金属的で、規則正しい。研究者はその響きを「牢屋の扉が閉まる音のようだ」と表現しています。この音の存在は1980年代から知られていましたが、実際のところどれほど大きく、どこまで届くのかを...
生きもの

深海のコマッコウの胃から、科学に未知の細菌が3種見つかった

めったに人前に姿を見せない深海のクジラ、コマッコウ。その胃の中から、これまで科学に知られていなかった3種類の細菌が見つかった。米フロリダ・アトランティック大学(FAU)ハーバーブランチ海洋研究所などのチームが、20年以上ぶんの座礁記録をたど...
科学

深海の水圧がマリンスノーを「絞る」——見落とされていた餌の供給源

海の表層から深海へ、雪のようにゆっくり降りそそぐ有機物の粒があります。「マリンスノー」と呼ばれる、死んだ藻類や微生物、その粘液が寄り集まった塊です。この粒が水深2〜6kmあたりを通り過ぎるとき、まわりの水圧によって中身の一部を外へ漏らしてい...
科学・生物

ゴブリンザメ、深海で泳ぐ姿がついに撮影された——6年間アーカイブに埋もれていた1匹

標本ならある。死骸も、たまに港に揚がる。けれど、生きて泳いでいる姿だけは誰も見たことがない——ミツクリザメは長いあいだ、そういう魚でした。正確に言えば、生きた個体の映像はいくつか存在します。ただしそれは、釣り針や網にかかって海面まで引き上げ...
科学

深海の「金色の球体」の正体は、巨大イソギンチャクの“土台”だった

2023年、アラスカ湾の海底——光のまったく届かない水深3,250メートルほどの暗闇で、岩に張りついた金色の球体が見つかりました。大きさはソフトボールくらい、なめらかなドーム型で、片側に小さな穴。映像を見ていた調査クルーは「ホラー映画の冒頭...