ゲノム解析

医学・健康

長寿家系のゲノムに見つかった「炎症を弱める」希少変異

長生きは、ある程度「家系で受け継がれる」ことが知られています。オランダのライデン大学医療センターの研究チームが、そうした長寿家系212組のゲノムを丸ごと調べたところ、長く健康でいられることに関わっていそうな希少な遺伝子変異が12個浮かび上が...
人類進化

骨が1本も見つかっていない絶滅人類が2種——いま生きている人のDNAから浮かび上がった

化石を使わずに見つかった二つの系統絶滅した人類のことを知る手がかりは、長いあいだ化石だった。骨が見つかり、そこからDNAが取り出せて、ようやく「この人たちは私たちの祖先と交わっていた」と分かる。ネアンデルタール人も、デニソワ人も、その順番で...
生物学

コウモリはなぜウイルスで死なないのか——抗体をつくる仕組みが「二重」だった

エボラやコロナのように、人がかかれば重い病気になるウイルスを体内に持ちながら、コウモリ自身はほとんど症状を出さない。この長年の謎について、抗体をつくるための遺伝子のかたまりが「二組」ある種がいた、という報告が出ました。哺乳類でこの構成が見つ...
生物

湖のナマズに広がる「うつるがん」——魚では初めての報告

アメリカとカナダの国境にまたがる湖で、ナマズの一種にできた黒い腫瘍が、魚から魚へ乗り移っていることがわかりました。がん細胞そのものが感染するという、魚では初めての報告です。先に書いておくと、これは人にうつる話ではありません。ただ、この結論は...
生物

深さ613メートルの穴の底で、木は暗さに適応しすぎた

中国南西部の石灰岩地帯には、地面にぽっかりと口を開けた巨大な穴が点在しています。切り立った崖に囲まれた穴の底には、外の暑さや乾燥から守られた湿った森があり、地上から姿を消した珍しい植物がそこだけで生き延びていることがあります。長らく「自然の...
生物

5000年前、人はタネの大きなアボカドを担いで北へ歩いた

スーパーに並ぶアボカドは、ほとんどが同じ木のコピーです。ハスという一品種の枝を別の木に接ぎ木して増やしているので、遺伝的にはほぼ同一。日本で買っても海外で買っても、中身は同じ一本の木の分身だと言っていい状態になっています。いっぽうで中米の低...
生物

コアラのDNAが語る「10万年前の大激減」——人類が来るより前に数は崩れていた

コアラの数が大きく落ち込んだのは、約10万年前——人類がオーストラリアにたどり着くよりずっと前のことだった。オーストラリアと米国の研究チームが、457頭ぶんのコアラのゲノム(遺伝情報のまとまり)を解析して、そう報告した。減少のきっかけは人で...
医学・健康

8割ががんになる「レモンフロスト」レオパ、その腫瘍にヒトのがんと同じ変化

ペットとして人気のヒョウモントカゲモドキ(通称レオパ)の中に、飼育下でとても高い確率でがんになる品種がいます。その腫瘍を詳しく調べたら、ヒトのがんと同じ遺伝子の変化がいくつも見つかった——という研究が出ました。この身近な爬虫類が、がんの成り...
テクノロジー・エネルギー

砂漠でも北極でも30分で病原体を特定、米海軍研究所の携帯シーケンサー「F-FAST」

正体の分からない病原体を、研究所に送らずその場で、しかも30分以内に見分ける——そんな携帯型の検査システムを、米海軍研究所(NRL)が実用段階まで仕上げた。あらかじめ登録した病原体を照合するだけでなく、これまで見たことのない微生物のゲノムを...