海洋生物

生物

70km先まで届くクジラの音、何のためかは誰も知らない

オスのマッコウクジラだけが出す、謎の音があります。低くて金属的で、規則正しい。研究者はその響きを「牢屋の扉が閉まる音のようだ」と表現しています。この音の存在は1980年代から知られていましたが、実際のところどれほど大きく、どこまで届くのかを...
生物

地中海の「幽霊」ホホジロザメ、160年の記録がつないでいたもの

2023年4月20日、スペイン東岸の沖で操業していた漁師の網に、全長2メートルほどのサメがかかった。持ち帰って組織のDNAを調べたところ、種はホホジロザメ(Carcharodon carcharias)。しかも、まだ成熟していない若い個体だ...
科学・生物

ミナミセミクジラの母が体を裏返す理由——75時間のドローン映像が示したもの

体長14メートルの母クジラが、腹を空に向けて水面にぷかぷか浮いている。胸びれは大きく突き上げられ、呼吸をする穴は水の下。ふつうに見れば弱っているか、傷ついているとしか思えない姿勢だ。ところがこの格好は、母親が子どもに乳を飲ませない状態をつく...
科学・生物

仲間で連携してマンボウを砕くシャチ、カリフォルニア湾で初記録

すでに息絶えたマンボウを1頭がくわえて押さえ、もう1頭が全速力で体当たりする。ドンという音とともに、マンボウの体はこなごなに砕けて水中に散っていく——。メキシコのカリフォルニア湾で、シャチがこんな行動をとる様子が2件記録された。狩りの決め手...
生きもの

深海のコマッコウの胃から、科学に未知の細菌が3種見つかった

めったに人前に姿を見せない深海のクジラ、コマッコウ。その胃の中から、これまで科学に知られていなかった3種類の細菌が見つかった。米フロリダ・アトランティック大学(FAU)ハーバーブランチ海洋研究所などのチームが、20年以上ぶんの座礁記録をたど...
生物

海のゴカイのアゴは「金属みたいに」硬かった——新素材のカテゴリ「バイオ金属」

海にすむゴカイの仲間のアゴが、タンパク質と金属イオンを組み合わせた素材でできていて、しかも一部が「金属そっくり」に振る舞う——。そんな研究が発表されました。研究チームは、この手の素材を 「バイオ金属(bio-metals)」 という新しいカ...
科学・生物

ゴブリンザメ、深海で泳ぐ姿がついに撮影された——6年間アーカイブに埋もれていた1匹

標本ならある。死骸も、たまに港に揚がる。けれど、生きて泳いでいる姿だけは誰も見たことがない——ミツクリザメは長いあいだ、そういう魚でした。正確に言えば、生きた個体の映像はいくつか存在します。ただしそれは、釣り針や網にかかって海面まで引き上げ...
医学・健康

切り離しても3年生きるナマコの組織——老化研究の新しい手がかり

海の底で切り離された小さな組織が、3年以上たっても腐らず、栄養を取り込みながら育ち続けていた——。ナマコのある一種で、そんな現象が確認されました。生き物の一部だけがこれほど長く「生きた」状態を保つのは珍しく、老化や組織の寿命を調べる新しいモ...
科学

深海の「金色の球体」の正体は、巨大イソギンチャクの“土台”だった

2023年、アラスカ湾の海底——光のまったく届かない水深3,250メートルほどの暗闇で、岩に張りついた金色の球体が見つかりました。大きさはソフトボールくらい、なめらかなドーム型で、片側に小さな穴。映像を見ていた調査クルーは「ホラー映画の冒頭...