宇宙探査

科学・宇宙

イオンエンジンとは何か——「はやぶさ」を帰還させた宇宙の省燃費エンジン

イオンエンジン(イオン推進器)は、電気の力でイオンを加速して噴射し、その反動で進む宇宙用のエンジンです。火を噴いて飛ぶ化学ロケットとはまったく別の原理で動き、推す力は紙切れを持ち上げる程度しかありません。それでも宇宙では第一線の推進装置とし...
科学・宇宙

プロペラを使わない理由は「調べたい地面を壊さないため」——タイタンの洞窟を飛ぶロボット構想

土星の衛星タイタンにあると考えられている洞窟の中を、小型の飛行ロボットで調べる——そんな構想に、NASAが検討費を出しました。構想の名前はSPARK(スパーク)。ハワイ大学マノア校の助教ダニエル・ドリュー氏が主導し、NASAジェット推進研究...
科学・宇宙

ヒーターを入れ替えて1年延命。213億km先のボイジャー2号で実行された「ビッグバン」作戦

NASAのジェット推進研究所(JPL)が2026年8月4日、深宇宙を飛行中の探査機ボイジャー2号で「ビッグバン」と名付けた電力のやりくりに成功したと発表しました。この操作で電力に余裕が生まれ、いま動いている3台の観測機器を少なくともあと1年...
科学・宇宙

壊れてもいい探査機を1万個──土星の環へ突っ込ませる構想にNASAが検討費

土星の環を間近で調べる方法として、「壊れてもいい探査機を1万個ばらまく」という案にNASAが検討費を出しました。1個あたり数グラムの極小衛星を大量に環へ突っ込ませ、何割か失われても残りで測り続ける、という構想です。先に書いておくと、これは決...
科学・宇宙

ボイジャー1号、11月18日に「1光日」へ——光でも丸1日かかる場所に人工物が届く

1977年に打ち上げられたNASAの探査機ボイジャー1号が、2026年11月18日に地球から「1光日」の場所へ届きます。光の速さでも、たどり着くのに丸1日かかる距離です。人が作ったもので、そこまで遠くへ行った例はまだありません。NASAは秒...
宇宙・天文

中国の天問2号、地球の“準衛星”カモオアレワに到達――10億kmの旅の末に

中国の探査機・天問2号(てんもん2ごう)が、地球の“準衛星(じゅんえいせい)”と呼ばれる小さな小惑星にたどり着きました。約10億km、400日をかけた旅の末に、目標天体の20kmほど手前まで近づいたのです。準衛星と呼ばれるタイプの天体に探査...
宇宙・天文

はやぶさ2、7月5日に小惑星トリフネへ超至近フライバイ——中心から1キロ、秒速5キロのすれ違い

リュウグウの砂を地球へ届けた日本の探査機はやぶさ2が、7月5日、また別の小惑星のすぐそばを猛スピードでかすめていきます。狙う相手は「トリフネ」。中心からわずか1キロほどの距離まで近づく、このクラスの探査機としては過去最接近級のフライバイ(接...