JAXA

科学・宇宙

イオンエンジンとは何か——「はやぶさ」を帰還させた宇宙の省燃費エンジン

イオンエンジン(イオン推進器)は、電気の力でイオンを加速して噴射し、その反動で進む宇宙用のエンジンです。火を噴いて飛ぶ化学ロケットとはまったく別の原理で動き、推す力は紙切れを持ち上げる程度しかありません。それでも宇宙では第一線の推進装置とし...
科学・宇宙

ブラックホールの「爆風」、銀河を超えて30万光年先まで——威力は想定の100倍だった

ブラックホールといえば「なんでも吸い込む天体」というイメージが強いですが、実は逆向きの働きもあります。周囲のガスを猛烈な勢いで外へ吹き飛ばす「風」です。この風の影響がどこまで届くのか——日本主導のX線天文衛星XRISM(クリズム)による観測...
科学・宇宙

水星に「パートタイムの放射線帯」があった——50年越しの論争に一つの答え

地球のまわりには、高エネルギーの粒子が磁場に捕まって輪のように溜まっている領域があります。放射線帯、あるいは発見者の名にちなんでヴァン・アレン帯と呼ばれるものです。磁場を持つ惑星なら木星にも土星にもこれがある——ところが水星だけは例外だ、と...
科学・宇宙

日本の再使用ロケット実験機「RV-X」、初の飛行試験に成功

日本の再使用ロケット実験機「RV-X(アールブイエックス)」が、初めての飛行試験に成功しました。2026年7月11日の早朝、秋田県の能代(のしろ)ロケット実験場でのことです。垂直に離陸して、空中で止まり、横に移動して、また垂直に降りて着陸す...
科学・宇宙

空気と電気だけで肥料をつくる——月の模擬土壌でイネが穂を出すまで

月の土でイネが穂を出した——といっても、舞台は仙台の実験室です。東北大学とJAXAの研究チームが、空気と電気だけで窒素肥料を作る小さな装置を開発し、その肥料水を使って月の土を模した「模擬レゴリス」でイネを育てました。種をまいてから4か月後、...
宇宙・天文

はやぶさ2、7月5日に小惑星トリフネへ超至近フライバイ——中心から1キロ、秒速5キロのすれ違い

リュウグウの砂を地球へ届けた日本の探査機はやぶさ2が、7月5日、また別の小惑星のすぐそばを猛スピードでかすめていきます。狙う相手は「トリフネ」。中心からわずか1キロほどの距離まで近づく、このクラスの探査機としては過去最接近級のフライバイ(接...